12年も行方不明だった猫、飼い主と奇跡の再会。「もう死んでいるかと…ただただ信じられない」

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アメリカ・カリフォルニア州で2011年から行方不明になっていた飼い猫が、12年ぶりに飼い主との再会を果たした。 

猫を保護したリバーサイド郡の動物管理局が10月10日、発表した。奇跡のような再会を地元テレビ局ABC7ピープル誌なども取り上げている。

休暇中だった同局の職員が1日、自宅の裏庭でさまよっている猫をたまたま発見したという。何とか捕まえて、マイクロチップが装着されているか調べたところ、出てきた情報が驚くべきものだった。

局員の自宅がある場所から216マイル(約350キロ)離れた同州南部のサンディエゴで2011年から迷子になっている「バターズ」という名前の飼い猫だとわかった。

もうずいぶん前のことなので連絡がつかないかもしれないと思いながらも、局員が登録されていた電話番号にかけると、飼い主のアンジェロ・カステリーノさんとつながった。

しかし、ここで大きな問題が生じた。カステリーノさんはワシントン州に引っ越してしまっていたのだ。カステリーノさんはすぐにでもバターズが行方不明になるまで一緒に育った兄弟猫のバーナクルズに会わせたいと思ったが、1300マイル(約2000キロ)の距離が問題となった。

この話を聞いた動物保護団体が資金を援助し、動物管理局のボランティアがワシントン州・シアトルまでバターズを無事送り届けられるように飛行機のチケットを手配した。

7日、バターズはついに飼い主家族のもとへ向かうことになった。

https://twitter.com/ABC7Chicago/status/1711944750599643224?ref_src=twsrc%5Etfw

動物管理局がバターズとカステリーノさんが12年ぶりに再会した時の動画を公式Facebookに投稿した。

空港の手荷物受け取りのところにバターズを入れたキャリーバッグを持ったボランティアが到着した。カステリーノさんの妻シェリーさんが待ちきれずに、バッグのファスナーを少し開けると、バターズは中から顔を出し、にゃんと鳴いてシェリーさんの顔に鼻をつけた。

ABC7の取材に、カステリーノさんは2011年にどのようにしてバターズが家からいなくなったのかを説明している。

バターズは冒険好きな猫で、外で遊ぶのが大好きだった。犬用の出入り口を使うことを覚えてしまい、ある日遊びに出て行ったまま帰ってくることはなかった。

家族でバターズを探し回ったが見つけられず、家の近くに渓谷があったことから、コヨーテに捕えられてしまったのかもしれないとさえ考えたという。

一家はその数年後にサンディエゴからワシントン州に引っ越すことになった。カステリーノさんはこれでもう二度とバターズには会えないと覚悟した。

バターズが12年もの間、どこでどうやって暮らしてきたのかはわかっていない。この再会に、カステリーノさんは「もう信じでいるとばかり思っていた。ただただ信じられない」と話している。

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Rui Hosomi