昨年「iPhone 14」シリーズでは、バッテリーの劣化が早いという報告がいくつか登場していました。しかし新たな噂によると、今年の「iPhone 15」シリーズでも同じ「安価なバッテリー」が使われているようです。
*Category:テクノロジー Technology *Source:wccftech ,@RGcloudS ,iFixit
「iPhone 15」に安価なバッテリーが使われる理由
業界に詳しい@RGcloudS氏の投稿によると、Appleは「iPhone 14」と「iPhone 15」シリーズで、平均600回の充電サイクルの安価なバッテリーを使用しているとのこと。
同氏は、iPhoneのようなフラッグシップスマホでは、800サイクルのバッテリーを採用するのが一般的だと指摘しています。また、BBKグループ傘下(OPPO、Oneplusなどの親グループ)のスマートフォンの一部は、より高度な「自己治癒1600サイクル」を採用しているそうです。
@RGcloudS氏はさらに、600回の充電サイクルしか持たないバッテリーを使用することは、Appleのコスト削減政策の一貫だと述べました。
Apple have to costcut to bring big upgrades on iP14 without increasing the price, this is another factor besides nand price decline, on why apple could keep stable price despite the upgrade
— 引用:@RGcloudS訳:Appleは価格を上げることなくiPhone 14の大幅なアップグレードを行うためにコスト削減を行わなければならなかった。Appleがアップグレードにもかかわらず安定した価格を維持できた理由は、NANDの価格下落の他にもう一つの要因がある。
日本価格は上昇していますが、米ドル価格では、iPhoneシリーズはほとんど値上がりしていません。今年はProモデルが値上がりしましたが、標準モデルの価格は「iPhone 12」と同じ799ドルをここ数年間維持しています。
一方で、このようなコスト削減は、どのメーカーも目立たない部分で行っているとの指摘もあります。Appleがバッテリーでの妥協を選んだ理由として、テックメディア「wccftech」は交換のしやすさを指摘しました。
However, where Apple is rumored to be cutting down costs by using cheaper batteries, other brands make compromises in the display and by using lower-end chips. Apple may be cutting costs in this area because it has established a widespread and reliable supply chain and retail network that allows batteries to be replaced for a small fee. As far as battery replacements go, no other company has been able to deliver the same service as Apple, so consumers who have to rely on purchasing third-party batteries for non-Apple devices also proceed with unreliable service procedures that might not always go in their favor.
— 引用:wccftech訳:しかし、Appleが安価なバッテリーを使うことでコスト削減を図っていると噂されるのに対し、他のブランドはディスプレイや下位チップの使用で妥協している。Appleがこの分野でコストを削減しているのは、バッテリーをわずかな費用で交換できる、広範で信頼できるサプライチェーンと小売網を確立しているからかもしれない。バッテリー交換に関しては、Appleと同じサービスを提供できる企業は他にないため、Apple以外のデバイスでサードパーティ製バッテリーの購入に頼らざるを得ない消費者は、必ずしも有利に働くとは限らない信頼性の低いサービス手順を踏むことにもなる。
オリジナルサイトで読む : AppBank
「iPhone 15」に600回しか充電できない〝安物バッテリー〟が採用されたワケ