1: 通りすがりのコメンテータ「あなたはジャーナリストか、それとも日本のシュピオン(スパイ)か?」
彼は、私の質問を遮ってそう迫った。彼の名は、デニス・カプースチン氏。
ロシア人としてあえてウクライナ側に立って、軍事侵攻を続けるロシアと戦う「ロシア義勇軍」の司令官だ。
略
ウクライナ側に立って戦うロシア義勇軍。カプースチン氏は、最終的には、ロシアのプーチン政権を倒し、体制転換を実現させ、「新しいロシア」を作りたいと考えていた。
「すべての隣国との和平を達成し、日本の北方領土、クリミアやウクライナ東部などは、すべて返還し、すべての国の人々と平和を築く必要がある。それにより制裁を撤廃してもらい、新たな経済重視の路線を選択する」
「ロシアはブリヤート人やヤクート人など、多くの民族が住む多民族国家だが、彼らが文化的、領土的、経済的にもロシアからの分離を望むなら、私は何も反対しない」
「自分の国の未来に影響を与え、より良い方向に変えたいと心から願っている。それこそが愛国心を示すことだからだ。だから、私は、間違いなく政治に挑戦するだろう」
私が「大統領を目指すのか」と質問すると、否定はしなかった。
「ロシアのリベラルなジャーナリストたちは、私が軍事政権のトップになりたがっていると批判している。でも、どんな国家になるのか、見てみようじゃないか。
何度も言うが、私は、この国の将来のために、最も効果的な役割を果たしたいのだ」カプースチン氏の「野望」は、本当に実現するのだろうか。それとも、見果てぬ夢に終わるのだろうか。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2023/09/08/34319.html
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ロシア軍「我々が勝てば、日本に北方領土を返還する」