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「若すぎた」のに一夜で「年をとりすぎ」に。働く女性が職場で受ける年齢差別が明らかに【米調査】

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研究者らが発見したのは、働く女性にとって、「働き盛り」や「ピーク」は存在しないということだ。研究者らが発見したのは、働く女性にとって、「働き盛り」や「ピーク」は存在しないということだ。

もっと読む>>>女性が発言するのは「生意気」。職場のジェンダーギャップ、6割超が直近3年で実感【5000人調査結果】

男性にとって、中年期はキャリアのピークになることが多い。40代から50代は働き盛りの年代だ。

家族ができることも評価されやすい。男性に子どもが生まれると、無意識のうちにより成熟し仕事に専念していると見られ、「父親としての昇給」と研究者が呼ぶ恩恵を預かることができる。

また社会学者によると、男性は年齢を重ねるにつれその知識が評価され、同僚のメンターとして求められるようになる。

つまり、男性にとって年齢を重ねることで得られる仕事と人生経験は、多くの場合「財産」として見られるのだ。

しかし、グローバル・マネージメント誌『ハーバード・ビジネス・レビュー』の最近の予備調査が示すように、女性にとっては全く別の話になる。

研究者のエイミー・ディール氏、リアン・M・ズビンスキー氏、アンバー・L・ステフェンソン氏は、高等教育、信仰に基づく非営利団体、法律、医療に携わる913人の女性リーダーを対象に、キャリアにおいて経験したと思われる様々な偏見を明らかにするため、自由回答形式の質問を行った。

この調査結果は現在学術誌で査読プロセス中であるが、性別による年齢偏見は、未だに多くの職場で健在であることを示している。

3人の研究者が発見したのは、働く女性にとって、「働き盛り」や「ピーク」は存在しないということだ。

40歳未満の女性たちは、年齢を理由に自分の経験や信頼性を否定され、40歳から60歳(この研究で「中年」と分類した)の女性たちも、ジェンダーに基づく年齢差別を経験し続けた。

「女性を真剣に受け止めない、意見を軽視する、採用しない、昇進させない背景には、常に年齢的な言い訳があった」と研究者らは綴った。

ディール氏はハフポストUS版に対し、この論文が発表されて以降、「これぞまさに私の経験。私は『若すぎた』のに、一夜にして『年をとりすぎた』」という女性たちからの反応を見たという。

エイジズム(年齢による差別)は、未だに社会的に容認されている最後の職場差別の一つとみなされることが多い。

「さまざまなアイデンティティに関わる他のタイプの偏見と異なり、年齢についての私たちの話し方やコメントの仕方、ジョークは未だにあからさまです」と研究者の1人、ステフェンソン氏はハフポストに述べた。

調査結果の一例では、中年女性に対する性別による年齢差別的な発言が、採用プロセスで公然と共有されていることが挙げられている。

『ハーバード・ビジネス・レビュー』に研究者らは以下のように綴った。

「ある大学の指導者は、一部の人事委員会は『家庭の責任が重く、更年期が近い』という理由で40代後半の女性を採用しなかった。他の人事委員会では『更年期関連の問題があり、管理するのが難しいかもしれない』という理由で50代女性の採用を断り、同様の年齢の男性を雇った」

「あなたは中年として見られず、年寄りとして見られる。一方男性はピークにあると見られるのです」とディール氏は40〜60代の女性が直面する性別による年齢差別について語る。

「中年だと、家庭や更年期の問題を抱えてる、もしくはただただ管理しにくいと思われたりします」

こうした発言には、女性を男性の下においておきたいという背景もある。

「年を重ね、キャリアを積んで成熟するにつれ、女性は自分の意見を言うことへの恐れを失っていきます。男性が女性を職場に受け入れ支援するのは、女性が男性に従順で協力的で、反発しない場合に限ります」

経営コンサルタント会社のシニア・パートナーであるナンシー・ハンクス氏は、この調査結果は彼女の経験と一致すると言う。

ハンクス氏は29歳で小学校の校長となったが、自分の専門知識は無視されたと言う。しかし40代前半になった今でも、違う形でこうした偏見は起こっているという。

「より自信を持ち、自分を確立し、より経験を積んだ。でも今度は、それが『脅威』やネガティブなことと見られるんです」

女性に対する性別による年齢差別をなくすには、起こっているその場で指摘し、職場で許容されるものではない、と明確に示す努力が全ての人に必要だ。

ディール氏は例として、ある人事委員会で自分の経験を無視された中年女性候補者が、その場におらず反撃できなかったことを挙げた。

「味方がその場で立ち上がり、『それは間違ってる。年齢や家族の責任を理由にその人を無視するべきじゃない』と言う必要があります」

ハンクス氏は、「私たちがこのことについて気軽に話したり、冗談を言えるという事実は、非常に危険なことです」と述べ、リーダーや従業員に対し、年齢差別を差別の一つとして真剣に受け止めるよう提言する。

ステフェンソン氏は、性別による年齢差別に対処する責任は女性にはないと指摘する。しかし、性別による年齢差別はその人の貢献を意味ないものと感じさせるため、中高年の女性が自分の価値を思い出すことは有益だという。

「私たちは付加価値を生んでいます。価値を貢献しています。私たち一人一人にとって、その価値はどのようなものでしょうか?それを理解すること大きな力になります」

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「若すぎた」のに一夜で「年をとりすぎ」に。働く女性が職場で受ける年齢差別が明らかに【米調査】

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