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関東甲信が6月8日に梅雨入りするなど、蒸し暑い季節がやってきた。これまでお世話になった羽毛布団も、そろそろ収納を考える時期だ。かさばる布団を収納するときには、掃除機などで空気を抜く「布団圧縮袋」を利用している人も多いと思うが、実はこれ、羽毛布団には使用NGなのだ。一体、なぜなのか。専門メーカーからの情報を元にまとめてみた。
埼玉県の羽毛製品メーカー「日本羽毛製造」は、公式サイトで「圧縮袋には入れないで!羽毛布団の正しい収納」という豆知識を掲載。圧縮袋に入れてはいけない3つの理由を列挙している。
布団の空気を抜いて潰した状態で長時間置いてしまうと、袋から出しても羽毛が開かなくなり、布団のふくらみが戻らなくなることがある。
風に当てるなどして幸運にも元の状態に戻ればよいが、それで復活しない場合は、もう二度とふかふかの布団にはならないという。
羽毛布団といっても、充填物のすべてが綿毛のような羽毛(ダウン)ではない。適度な張りを与えるために、ごく細い芯がついた羽根(フェザー)も混ざっている。
そのため、布団の中の空気を極限まで抜いて羽根と生地を密着させると、フェザーの芯が、布団の中身を覆う布地「側生地(がわきじ)」を突き破って出てくる恐れがある。
一度穴が開くと、次々とそこから細かい羽毛が出てきてしまう。直ちに側生地の交換をしないと、羽毛が減ってボリューム不足の布団になるという。
圧縮袋は気密性が高いが、袋の中の環境次第ではカビが発生しやすくなる。羽毛布団を衛生的に保つためには、通気性を維持して、低湿度の環境に置くのが望ましいという。
圧縮袋がNGなのは分かった。では、どうやって収納すればいいのか。ムアツふとんで知られる東京都の寝具メーカー「昭和西川」の通販サイトでは「羽毛布団の正しいお手入れ方法 ~しまい方編~」というコラムを掲載。羽毛布団をしまう時のポイントは「通気性を保つこと」だとして、以下のような手順が書かれている。
羽毛布団を干して、天気の良い日の日中(午前10時から午後3時くらい)に、片面1時間程度を目安に干すと良い。紫外線による側生地の劣化を防ぐため、カバーをかけたまま干すのがオススメ。
布団が十分に乾いたら、シーツなどに包んで収納する。シーツではなく、購入時に羽毛布団が入っていた「羽毛バッグ」に入れて収納するのも便利。その場合は、羽毛布団を収納した後、バッグのファスナーを少し開けて保管すると良い。通気性にこだわった不織布を使用している専用バッグの場合でも、ファスナーを少し開けておくことで、さらに通気性が確保されるという。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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