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毎年、毎年、夏から秋ごろを中心に日本でも猛威を振るう台風。現在は、大型で非常に強い台風2号が強い勢力で沖縄に接近しています。
シーズンになると頻繁に聞く「台風○号」という表現。そもそも1号が始まるのか、ご存知でしょうか。台風に関する豆知識をご紹介します。
台風1号はいつから?
気象庁のホームページによると、台風は毎年1月1日以降に最も早く発生した台風を第1号としています。
夏に出てくるイメージが強いですが、2019年の台風1号(パブーク)は、なんと1月1日に発生。1951年に統計を取り始めてから、最も早い記録でした。
気象庁では1号のあとは台風が発生した順に番号を付けていきます。一度衰えて「熱帯低気圧」になった後、再び盛り返して台風に戻った場合は、同じ番号を付けるといいます。
観測史上もっとも遅く発生した台風は、2000年の台風23号(ソーリック)。12月30日午前9時に台風となり、翌年の1月5日に消滅しました。
特に多くなるのは夏から秋にかけてとみられますが、意外にも台風は1年中発生しているようです。気象庁によると、年間の平均発生数は25.6個といいます。
なんで名前を付けるの?
実は、台風には一つずつ名前がついているのをご存知でしょうか。
2023年4月に発生した台風1号の名前はサンヴ―(Sanvu)。マカオが提案した名前で「サンゴ(珊瑚)」と意味する言葉から取られていました。
台風に名前を付ける流れはアメリカから来ています。アメリカではハリケーンに名前を付けることで、どのハリケーンであったのか区別して混乱を防ぎ、また親しみやすい名前を使うことで、市民に覚えてもらいやすく、関心を引くための効果を期待していたといいます。
以前は、アメリカの気象学者らが、自分の妻やガールフレンドの名前を付ける風潮が広まり、女性名が多かったといいます。しかし、男女同権に反するということで、1979年から男女名が交互に付けられるようになったという経緯まであるのです。
アジア名も2000年から
気象庁のホームページによると、以前はアメリカが英語名(人名)を付けていました。
しかし2000年から、「自分たちの地域で起きた台風は、自分たちでつけよう」ということで、北西太平洋や南シナ海の領域で起きた台風には、日本を含むアジア中心に、14の国と地域が加盟する台風委員会が、「アジア名」を付けているようです。
アジア名は、動物や植物、おとぎ話に出てくる人の名前のほか、星座などがそれぞれの国や地域で使う言葉で表されています。
名前は140個用意され、カンボジアで像を意味するダムレイ(Damrey)を1番目として、順番に使っています。台風の年間発生数を考えると、5年ほどで1巡することになります。
日本は星座の名前を付けており、テンビン、ヤギ、ウサギ、カジキ、カンムリ、クジラ、コグマ、コンパス、トカゲ、ハトが使われます。
また、大きな災害をもたらした台風などは、台風委員会に加盟する国や地域からの要請を受けて、その名前を以後の台風に使用しないように変更することがあるようです。
台風2号は、花の名前に由来
5月28日(日)午前9時現在、フィリピンの東を西進している台風2号の名前はマーワー(Mawar)。マレー語で「バラ」の意味を持つそうです。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
知ってた?台風〇号、号数はどう決まる?台風に「名前」を付けている理由とは