今や世界を代表する企業であるGoogleですが、Googleは何度も危機に陥っています。Googleが危機から復活し、今の地位があるのはGoogleを「救った人間」がいるからです。
Googleを救った人間について、海外YouTubeチャンネル「Logically Answered」が解説しています。
*Category:テクノロジー Technology *Source:Logically Answered,wikipedia(1),(2)
2001年7月、Googleの共同創業者でありCEOであるラリー・ペイジは「プロジェクトマネージャーは全員、即刻クビにする」と宣言しました。ペイジは、Googleが世界最高のエンジニアを雇ったのだから、その優秀な人材に技術力のないバカが指図する必要はない、と強く思っていたのです。
しかしロン・ドリンというエンジニアが、ペイジのやっていることは「全く馬鹿げている」「全くプロフェッショナルではない」と一喝しました。そして、数週間のうちに、プロジェクトはリソース不足に陥り、エンジニアは直属の上司から1対1のフィードバックを切望するようになりました。そのため、Googleは解雇したプロジェクトマネージャーを全員復職させることになります。
同時にペイジはCEOの職から手を引き、エリック・シュミットという人物がGoogleの新しいCEO兼会長に就任しました。シュミットは、その後10年間、会社を率い、メール、ビデオ共有、検索、地図、クラウド、ブラウザ、モバイルなどの分野でGoogleをリーダー的存在にしました。結果的にはCEOがペイジからシュミットに変更になってよかったと言えるでしょう。
ペイジとブリンは、彼が持つ技術的な知識や経験、そしてビジネス上の洞察力を高く評価し、シュミットをGoogleのCEOに任命することを決定します。しかし、シュミットは会社に自分のビジョンを注入するべきではないと認識していました。
結局のところ、Googleはラリーとブリンの会社であり、彼は取締役会や投資家を怒らせることなく、彼らのビジョンの実行を助けるために雇われたということです。実際、シュミットはラリーとブリンに相当な自由を与えています。例えば、ラリーとブリンは、自分たちが興味を持ったものを見つけては、その会社を買収し、すべてが終わった後にシュミットが知ることがよくあったとのことです。
また、シュミットは投資家への対応、役員への対応、広報活動、人事への対応、ワークフォースの拡張、コンフリクトの解決、製品の期限内・予算内での発売なども行いました。
最初の数年間、ペイジはシュミットに対して常に不信感を抱いていましたが、次第にペイジはビジョン以外のすべてをシュミットに委ねることに抵抗がなくなっていきます。その好例が、ペイジの会議出席率の低下です。ペイジは決して会議が好きなわけではありませんでしたが、シュミットに自分の意見を押し通されないようにと、初期のころは会議に出席することにしていました。
2007年になると、シュミットを信用して会議への出席を完全にやめてしまいます。さらに、2008年になると、ペイジはインタビューにも応じなくなります。このようにペイジとシュミットの間には信頼関係があったのです。ただ、この黄金期が永遠に続くことはありませんでした。
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