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『すずめの戸締まり』に修正シーン発生で、“マスクの人”が新たに登場。新海誠監督の考えが深かった

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「すずめの戸締まり」公式ビジュアルガイド「すずめの戸締まり」公式ビジュアルガイド

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アニメーション監督・新海誠さんの最新映画『すずめの戸締まり』が日本をはじめ、中国や韓国などでも大ヒットを記録している。

国内では5月27日に終映を迎えるのを控え、同12日から、これまでとは異なるカットを取り入れた「特別版」での上映がスタートした。公式Twitterは、特別版で使用されているリテイクカットを公開し、一部のキャラクターに新たに「マスク」を描き足す修正が施されていることを明かした。

「現実と地続きであるべき」

Twitterに投稿された2枚のカットを見比べてみると、<Before>と<After>で、電車内の一部の人がマスクをつけるといった変化が起こっている。

新海さんの解説によると、コロナ禍に制作した本作では「作中にマスクを描かない方針」だった。「コロナ禍後の公開が想定されることや、『震災』というもう一つの災害がモチーフであること」から決断したという。

しかし2022年11月の公開から半年が経ち、コロナをめぐる状況や新海さん自身の考えが変わり、「むしろその(コロナの)痕跡を映画中に残すべきだと考えるように」なったという。その理由として、「なぜなら『すずめ』は12年前に震災が起きた世界での物語であり、現実と地続きであるべきだと思うからです」と説明した。

なお、主人公のすずめは<Before>でも<After>でも変わらず、キャップとマスクをしているが、それは家出のため変装しているという設定だという。

新海さんは、『すずめの戸締まり』のストーリーの題材は2011年の東日本大震災だと明かしている。映画公開当時のNHKのインタビューでは、新型コロナウイルスや戦争などのある現代において、「今の日本を舞台にした同時代の物語を書こうと思ったとき、どうしても“災害”は切り離せないと思う」と、題材に込めた思いについて話している。

今後発売される予定のBlu-rayやDVDにも、この「特別版」が収録される予定だ。

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『すずめの戸締まり』に修正シーン発生で、“マスクの人”が新たに登場。新海誠監督の考えが深かった

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