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更年期について母娘で話したことがある人は約半数。一方で、更年期を話題にするきっかけがなく、話しづらいと感じている人もいるようです。
ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス「ルナルナ」が「女性の健康に関する母娘のコミュニケーション」について調査し、その結果を公表しました。
母親と更年期について話したことがある人は約半数
今回の調査では、ルナルナユーザーの10~40代以上の女性に対して、母親(女性の保護者)と「生理」「妊娠・出産」「女性特有の病気」「更年期」について話した経験やそのきっかけなどについて質問。「母親と更年期について話したことがあるか」という質問に対し、全体の51.0%が「ある」、39.0%が「ない」と答えました。
具体的な内容(複数回答)は、1位「更年期の具体的な症状について」63.3%、2位「更年期のカラダの変化」42.9%、3位「閉経について」35.1%となりました。
年代別で見ると、40代、30代、20代の約半数が、母親と更年期について話したことが「ある」と回答している一方、10代は4割以下になっています。
一方、「生理」について母親と話したことがあるかについては、「ある」が78.1%、「ない」が9.6%。年代別にみると、「ある」と答えた割合は40代以上が7割ほどなのに対し、10代20代はいずれも9割に迫るという結果に。若い世代では、ほとんどの人が母親と生理について話した経験があることがわかりました。
きっかけは「母親の更年期、閉経」が最多
更年期について母親と話したことがある人に「話すきっかけ」について聞いたところ、57.0%が「母親が更年期、または閉経を迎えた」と回答。また、「母親と更年期について話す機会があってよかったと思いますか」という質問には、76.7%の人が「思う」と答えています。
自由回答では、次のようなエピソードが寄せられました(一部抜粋)。
「母親に寄り添えるようになった」
「自分がその年齢に達した時に大変参考になった」
「更年期症状について、学校教育では詳しく習わないし、自身の世代ではわからないが、いずれ自分も同じような症状が出るため」
「自分がその年齢に近づいているので、身近に話せる人がいることに安心する」
更年期についての知識不足を感じ、更年期や閉経を実際に経験した母親から話を聞けること、そうした話題について話せる存在が身近にいることが安心要素になっている人も多いようです。
また、母親の不調を気遣えるようになった、自分がいつか迎えるときの心構えができたといったメリットを感じている人もいました。
多くの人は「きっかけ不足」を感じている
更年期について母親と話したことがない人に理由を聞いたところ、最多は「話すきっかけがなかった」で75.2%。2位の「自身が更年期を知らなかった」8.9%、3位の「母親とするような話ではないと感じた」7.6%に大きく差をつける結果となりました。
今回の調査では、生理についてはオープンに語れる空気ができつつあり、若い世代を中心に母娘間で十分なコミュニケーションがとれていることが明らかに。しかし、更年期についてはまだまだ語る人が少なく、母親と話すきっかけがないと感じる女性が多い現状が見えてきました。
更年期について学校教育で学ぶ機会が少ないため、いずれ自分も迎えるとわかっていてもどうしたらいいかわからない、知識不足から不安を覚えているという人も少なくないでしょう。更年期について母親と話したことがある女性は、「経験談を聞けて安心した」「更年期を迎える心構えができた」など、さまざまなメリットを感じています。
女性が自分の体について身近な人ともっと話せるよう、女性の健康課題や性の話題をタブー視しない社会をつくっていく必要がありそうです。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
更年期、母娘でも話しづらい?自分の経験をオープンにすることが大きな一歩に