4月に入りだいぶ暖かい日も増え、身の回りの物を冬モードから春モードへ切り替える時期になりました。
ウェザーニュースで「あなたの布団モードは?」というアンケート調査を実施しました。結果をみると、全体ではまだ冬モードが多数派でしたが、九州などの暖かい地域では春モードの割合が多くなっています。
そろそろ冬布団のしまいどきでもありますが、中でも気になるのは、羽毛布団のしまい方。高価でデリケートなので、注意ポイントがいろいろありそうです。どうしまえばいいのか、寝装品のトップメーカー、西川のスリープマスター、森優奈さんに伺いました。
羽毛布団を家庭用洗濯機やコインランドリーで洗ってもいいのでしょうか。
「羽毛が入っていても、肌掛けのような薄手のものであれば、水洗いできる場合もあります。しかし厚手の羽毛布団は、基本的には洗えません。
わずかな部分を汚してしまったときは、濡らした布ですぐに拭き取るか、つまみ洗いしてから十分乾燥させることをお勧めします。
厚手の羽毛布団を丸洗いしたいときは、品質表示タグをチェックしてください。最近ではコインランドリーで洗えるものもあります。
信頼のおけるクリーニング店か、購入店舗かメーカーに相談してみましょう」(森さん)
お天気のいい日に、天日干しをしてもいいでしょうか。
「日頃のお手入れとして、干すことは大切です。頻度は月1~2回、天気のいい乾燥した日(前日も晴れていた日)、午前10時から午後3時の間、片面1時間を目安に干してください。
ただし、直射日光に当ててはいけません。風通しのいい場所で、陰干ししてください。天日干しすると、羽毛を包んでいる側生地(がわきじ)がダメージを受けてしまうのです。
直射日光に当てる場合は、布団カバーを付けたまま干す必要があります。また、羽毛布団を干したあとパンパン叩く人がいますが、側生地や中身の羽毛が痛むので強く叩かないでください。
花粉が気になる場合は、布団カバーを付けたまま干し、カバーだけを再度洗濯するといいでしょう」(森さん)
ふんわり温かな羽毛布団ですが、保管する時にかさばるのでつい圧縮袋を使いたくなりますが、問題ないのでしょうか。
「羽毛が元のふっくらした状態に復元できなくなる可能性があるので、圧縮袋は避けたほうが賢明です。羽毛布団は収納中も通気性を保つ必要があるので、ビニール製の袋に入れることはお勧めできません」(森さん)
羽毛布団をしまうときはその他にも注意したいポイントがあります。
「羽毛布団はよく乾燥させてから、通気性のよい綿素材のシーツなどで包み、押し入れやクローゼットの高い位置に、防虫剤などと一緒にしまってください。低い位置は、湿気がたまりやすいので避けるのが無難です。
また、羽毛布団の上に重い荷物を置くと、中身の羽毛がつぶれてしまいます。せっかくのふっくら感が損なわれてしまうので、できるだけ押し入れやクローゼットの一番上に置きましょう」(森さん)
来シーズンもふっくら温かな羽毛布団を気持ちよく使えるように、収納・保管時のポイントを忘れないようにしましょう。
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知ってる?羽毛布団の正しいしまい方。干す時のNG行為と保管時に使ってはいけないもの