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ハワイ出身で、2016 年のディズニー映画『モアナと伝説の海』でモアナを演じたアウリイ・クラヴァーリョの姿が注目を集めた。ドレスももちろん素敵だったが、何より力強かったのは、クラヴァーリョの口元の「赤い手形」だった。
クラヴァーリョは現地時間の3月23日にニューヨークで開催された、Amazonプライムビデオのドラマシリーズ『The Power』のプレミアに登場した。
クラヴァーリョが出演する、3月31日公開の話題作『The Power(邦題:パワー)』は、小説家のナオミ・オルダーマンが原作。Amazonプライムビデオのサイトによると、現代社会を生きる10代の少女たちが、突如意のままに人を感電させる力を身につけるスリラー作品で、パワーバランスの完全な逆転が描かれている。
クラヴァーリョはこの多くのメディアが集まる発信のチャンスを、口元の赤い手形とともに、行方不明になったり殺害されたりする北アメリカの先住民族(MMIW)の危機にスポットライトを当てることに使った。
アメリカのテレビ局ABCの報道番組「Good Morning America」の取材で、顔の赤い手形について以下のように答えている。
「私が表現したのはNo More Stolen Sistersです。これは、行方不明になり殺害された先住民の女性についての運動です」
アムネスティインターナショナルによると、カナダで先住民族の女性(MMIW)は他の女性と比べ、暴力を経験する可能性が少なくとも3倍、殺される可能性は少なくとも6倍も高い。
クラヴァーリョはこうした現状に対し、「実際にフォローアップされた事例が少ないことが信じられないほど悔しく、警察が資金を正しく使っていないことが指摘されています」と訴えた。
VOUGEによるとこの赤い手形は、 先住民族の女性が 不均衡に暴力の影響を受けていることを強調することを目的とした、 MMIW運動を表すシンボルだという。
クラヴァーリョは自身のインスタグラムでも「責任を感じている」とメッセージを発信した。
「『ThePower』は、女性が力を発揮し、女性の身体に対する代理権を取り戻し、必要な変化を促す味方の存在という力強いテーマ。私たちの仕事をSFの領域から現実世界に戻す責任を感じました。このメッセージを伝え続けてくれる多くのメディアに謙虚に、そして深く感謝しています」
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
モアナの声を演じたアウリイ・クラヴァーリョ、口元に「赤い手形」をつけて訴えたのは、先住民族の女性たちの危機だった