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アメリカのマイク・ペンス前副大統領が、ピート・ブティジェッジ運輸長官の育休取得を揶揄するような発言をしたことに対し、謝罪を求める声が上がっている。
ペンス氏は3月11日、ジャーナリスト向けのディナーに出席した際に、ブティジェッジ氏の育休取得をジョークにした。
ゲイを公表した初めてのアメリカの閣僚であるブティジェッジ氏は2021年8月、パートナーのチャステン・ブティジェッジさんとともに男女の双子を養子として迎えた。その際に、2カ月の育休を取得している。
ペンス氏は11日のディナーで最近の空港での混乱について触れ、その際に「ピート・ブティジェッジは人類の歴史の中で子どもを持つ唯一の人物だ。そして残りの我々は、全員が産後うつ病だ」と発言。
男性の育休を軽んじ、育休を取得するような人物には運輸長官としての仕事は務まらないとでもいうかのようなコメントに、批判が起きた。
ホワイトハウスのカリーヌ・ジャンピエール報道官も13日、ペンス氏のジョークを同性愛嫌悪で、侮辱的かつ不適切だと批判。
産後うつをジョークのネタにしており「女性とLGBTQ+の人々に謝罪すべきだ」と述べた。
また、ブティジェッジ氏の夫のチャステン・ブティジェッジ氏は13日、育休中にどんな日々を過ごしていたかをツイートした。
ブティジェッジ氏たちの子ども、双子のペネロペ・ローズさんとジョセフ・オーガストさんは未熟児で生まれ、さらに生後2カ月でRSウイルスに感染した。ピート・ブティジェッジ氏は、ジョセフ・オーガストさんが集中治療室の人工呼吸器をつけなければいけないほどの重症に陥ったと明かしている。
チャステン氏はTwitterに育休中の夫の写真を投稿。ペンス氏に「もしあなたの孫が未熟児で生まれ、生後2カ月で人工呼吸器が必要だったら、そして背後でモニターの音がする中で小さな指があなたの指をギュッと握っていたのなら、どこにいますか?」と尋ねた。
ブティジェッジ氏は、育休をとった事を、保守派のFOX司会者タッカー・カールソン氏などから何度も攻撃されてきた。
こういったバッシングに対し、ブティジェッジ氏は自分には育休取得の権利がある、そして重要な決定が必要な時にはいつでも対応できるようにしていたと反論している。
ブティジェッジ氏は今回のジョークについて、「ペンス氏は発言を謝罪するべきか」とABCのインタビューで尋ねられ「(どうすべきかは)他の人たちが言うでしょう」と答えた。
「私にはすごく奇妙なことなんです。前回会ったとき、彼は普通の人が聞くように、私の子どものことを尋ねたからです」
「政治的なイベントや、正装で出席するような場所では、状況が少し違うのかもしれません。しかし、私には政治ゲームに集中するような時間はありません。ここでやるべき仕事があるからです」
一方、批判されたペンス氏は謝罪を拒絶している。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。
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ゲイの運輸長官の育休取得を揶揄するジョーク ⇒ ホワイトハウスが批判「女性とLGBTQの人々に謝罪すべき」