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ハリー・スタイルズのVogueドレス表紙をビリー・ポーターが批判「選ばれるのは異性愛の白人男性」

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ハリー・スタイルズ氏が、ドレスを着てVogue表紙を飾ったのは、約1年前の2020年12月号。

男性がVogueアメリカ版表紙を単独で飾るのは初めてで、スタイルズ氏の斬新なドレス姿が話題になった。

しかし、この表紙のモデルにスタイルズ氏が適任ではなかったと考えている人もいる。

ファッションアイコンとしても知られるビリー・ポーター氏は、イギリスのメディア・サンデータイムズのインタビューでVogueがスタイルズ氏を表紙に選んだことについて触れ、ファッション業界では白人や異性愛者が優遇されていると語った。

2019年のアカデミー賞授賞式でビリー・ポーター氏は黒のドレスを着用(2019年2月24日)

結局は白人の異性愛者が選ばれる

Vogue2020年12月号で、スタイルズ氏はGucciのレースドレスやウェールズ・ボナーのキルトスカートを着用。性別にとらわれないファッションは話題をさらった。

しかしポーター氏は、「性別にとらわれないファッションに大きな影響を与えたのは自分だった」と主張し、Vogueでスタイルズ氏が起用されたことについて次のように説明した。

「流れを変えたのは私です。これはうぬぼれではなく、事実です。最初に私が変化を起こし、今やみんながやっています。(ノンバイナリーのファッションについて)最初に会話を始めたのは私です。それにも関わらず、Vogueが最初の表紙に選んだのは、ドレスを着た異性愛者で白人男性のハリー・スタイルズでした」

ポーター氏は、スタイルズ氏に屈辱を味わせたいのではないと強調しながら、「服を通じたジェンダー規範への挑戦は、スタイルズ氏自身の経験から生まれたものではないだろう」とも語っている。

「彼にとってはこれは大切なことではなく、ただやることとしてあったので、やったのだと思います。しかし私にとって、これは政治であり私の人生なのです。アカデミー賞でドレスを着て、銃で撃たれないようになるまでに、私は人生を賭けて闘わなければならなかった。しかし彼は、ただ白人で異性愛者であればよかった」

ポーター氏のファッションを通じた挑戦

ドレスを着用したVogueのインタビューで、スタイルズ氏は「ファッションの伝統的なジェンダー区分が崩れ去っているのを見るのはワクワクすることだ」と語り、壁を壊してきたエルトン・ジョン氏やフレディー・マーキュリー氏ら先人の功績を讃えた。

この時のファッションを、保守派の作家キャンディス・オーウェンズ氏は「男らしくない」と批判したが、俳優のザック・ブラフ氏やピート・ブティジェッジ運輸長官の夫であるチャスティン・ブティジェッジ氏らは「性別にとらわれず、好きなものを着ればいい」スタイルズ氏を擁護した。

一方、ポーター氏はこの表紙より1年半前の2019年のアカデミー賞授賞式で、クリスチャン・シリアノがデザインしたベルベットのタキシード・ドレスを着用して話題になった。

また、同年6月のトニー賞授賞式でも“子宮ドレス”でレッドカーペットに登場するなど、ジェンダー規範への挑戦し続けるポーター氏のファッションは常に注目されている。

第92回アカデミー賞授賞式(2020年2月9日)第25回クリティックス・チョイス・アワード(2020年1月12日)ニューヨークのワールドプライド(2019年1月30日)

 

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。

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ハリー・スタイルズのVogueドレス表紙をビリー・ポーターが批判「選ばれるのは異性愛の白人男性」

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