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「車いすの私だってセックスしたい」障害者に向けられる性の先入観【セックス・ダイアリー】

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【もっと読む】「私はがんから回復した。でも、性生活は崩壊した」【セックス・ダイアリー】

私は生まれてからずっと、車いす生活を送ってきた。

予定日より14週も早く生まれ、四肢脳性麻痺があった。精神や知能に影響はなかったものの、身体には障害があり、移動には電動車いすを使う必要がある。私は28歳だが、必要な助けを得るため、両親・兄弟と共に住んでいて、朝の支度や夜の就寝の準備を手伝ってくれる介護チームが、家族の負担を減らしてくれている。

私はこれまで一度も性的な経験がないけど、成長するにつれ、それを好きになるだろうと感じている。実際、私には性的な欲求があって、愛情あふれる安定した関係の中でセックスをしたいと思っている。

昔、1度だけ恋をしたことはある。他の障害者のグループと一緒に旅行に行った17歳の時に、ヘルパーの1人だった男性を好きになった。でもそれは報われない恋だった…彼にはガールフレンドがいて、いろいろと複雑だった。私は自分の愛に対する欲望を健康的な方法に向けられなかったけど、これまで他の誰に対してもそんな気持ちになったことはなかった。無理な恋愛だと分かり、自分の気持ちに蓋をするしかなかった。私にとって辛い時期だった。

それから10年以上が経ち、性的経験をしたいとずっと思っているのに、いまだにしていない。今は年齢のせいもあって、恋愛や恋の駆け引きにドキドキするという段階はとっくに過ぎている。ただ、私の同世代の人たちが既に経験しているように、自分自身のために経験してみたいのだ。

出会い系サイトに魅力を感じない理由はいくつかある。まず第一に体だけの関係にあまり興味がないから。そうした関係を持つ人を批判しないけど、私が望むのはそうしたことではない。自分に全く自信が持てなかった頃に手っ取り早い解決方法として試すことも考えたけど、それは私が求めるものとは違うと心の奥で分かっていた。

次に、出会い系アプリではユーザーの意図を読み取ることが難しく、リスクもある。私は明らかに重度の障害者であり、相手に多くを要求する事になる。でもアプリを使用しないと、将来のパートナーに出会うことは簡単ではない。アプリを使うのに不安もあるけど、それだけではない。実際、私の生活はかなり管理されている。例えば夜9時には介護チームが夜間シフトとして来るため、それまでには帰らなくてはいけない。だから外出するのは容易ではなく、他の人ほど自由がない。

私が直面しているもう1つの大きな問題は、社会が障害者を性的な、あるいは潜在的な性的パートナーと見なしていないことだ。障害者は、求められる人間というよりは可哀そうな人とみなされるか、医療的な目線で見られる。また、全力で生かしておくべき弱い体を持っていると思われている。そうしなければ結果は悲惨なものになるから。また、私が性的にどんなことができるのかに対する誤解もある。理解はできるけど、それは公平ではない。

こういった先入観のために、私たちに性的な魅力を感じる人は変態扱いされる。それは、私自身が時々彼らに持つ偏見でもある。障害者に対して性的に惹かれたり、少なくともデートしたいと望む人たち全員が変態やフェティシズム志向を持つ人ではないということを信じたい。

たまに気分が落ち込んでいる時には、自分が性的な関係のような単純なことをするのにさえ値するだろうか、と自分に問いかけることもある。だって、私の人生は単純なものではないから。でも思い返す。私だって他の人と同じように性的な経験があってもいいんだと。障害者にも通過儀礼を行う権利はあるのだ。

ーー

セックス・ダイアリーは、ハフポストUK版に読者から無記名で寄せられたセックスに関するストーリー。ハフポストUK版に掲載されたものを、翻訳・編集しています。様々なセックスにまつわるストーリーを通じて、性にまつわる喜びや悩みをオープンに語り合おうという2019年の企画です。

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オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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