【こちらも読みたい】ウィンブルドンが白い下着の規則緩和を議論。元選手ら生理中のストレス訴え 米メディアなど報道
アメリカ政府の関税システムは『性差別的』だーー。下着にかけられる関税をめぐって、アメリカで議論が起きている。
自国の産業を守るために海外から輸入するモノに税金をかける仕組みが関税で、各国が設けている。下着も例外ではなく、日本を含めて世界の国々が国内の下着産業の保護を目的として輸入品に関税をかけている。
カナダやオーストラリア、コロンビア、ジャマイカ、インド、タイ、南アフリカなど、性別にかかわらず、下着への関税率は一律に設定している国が多い。
アメリカはこの潮流とは異なり、男性用には11.5%、女性用には15.5%と、女性に高い関税をかけているとワシントン・ポストなどが報じている。CNNは2月13日、「アメリカ政府は女性の下着が男性向け商品より高くていいと思っている」という見出しで報じた。女性は男性よりも35%高く税金をかけられている計算だ。
低所得層の女性に最も厳しい
さらに興味深いことに、安価な下着ほどかけられている関税が高く設定してある点だ。元アメリカ通商代表部職員が調べたところ、絹製の女性用パンツは2.1%(男性用のボクサーとブリーフは0.9%)、綿製は女性用が7.6%(男性用は7.4%)、ポリエステル製は女性用が16.0%(男性用は14.9%)という具合だ。
低所得層の女性に最も厳しい関税システムとなっているとも言えそうだ。
記事を読んだ人からは、「ショッキングだ」「性差別と階級差別のアメリカ関税システム」「女性には男性ほど賃金を払わず、税金はより多く取っていく」と不満の声が上がっている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
下着の関税、なぜ男女で4%も違う?「女性は賃金少ないのに、税金は多く取られてる」とアメリカで批判広がる