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ジェームズ・キャメロン監督の名作『タイタニック』が2023年に劇場公開25周年を迎えました。日本でも2月10日より2週間限定で、3Dリマスター版が上映されています。
数々の歴史的快挙を果たした本作は、主演のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットという大スターを生んだ作品でもあります。
ディカプリオとウィンスレットは当時20代前半。それからおよそ25年が経った今でも友人で、とても親しくしていることで知られています。
1997年公開当時から今に至るまで、2人のほっこりエピソードを写真と動画とともにご紹介します。
『タイタニック』で出会った2人
2人の出会いは1997年の『タイタニック』から始まりました。映画は特大ヒットを記録し、プレミアや映画賞のレッドカーペットにディカプリオとウィンスレットは揃って登場し、報道陣から大きな注目を浴びました。
実はディカプリオ演じるジャックの最期のシーンは、今でも「論争」の的に。タイタニック号の沈没後、ジャックは、ウィンスレット演じるローズを船の瓦礫の上に乗せ、自分は海に浸かったまま最期には力尽きて海の中へと沈んでいきます。
この悲しいシーンは、実は「2人とも瓦礫に乗って助かることができたのではないか」と指摘されており、検証番組まで作られるほどでした。
このことは、2人の俳優仲間の間でもジョークの定番ネタになっています。
トム・ハーディは「(ローズが)本当にジャックを愛してるなら、少し動いてスペースを作ったはず」、ブラッド・ピットは「自分ならイカダ(瓦礫)をジャックにシェアしただろうね」と話し、2人とファンの笑いを誘いました。
11年ぶり再共演で夫婦役。授賞式で「心からあなたを愛してる」
2人が再共演したのは、『タイタニック』公開から11年後。2008年アメリカ公開の映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』で夫婦役を演じました。
ディカプリオとウィンスレットは、本作でともに著名な映画賞であるゴールデングローブ賞にノミネート。ウィンスレットは主演女優賞に輝きました。
発表の直後、ウィンスレットはディカプリオと抱擁を交わしてから登壇。受賞スピーチでは感無量の様子で、ディカプリオに愛と感謝の言葉を伝えました。
「レオ、私はとても幸せ。私がこれまで、どれだけあなたを愛し続けてきたか、言葉では表せないくらい。この映画でのあなたの演技は素晴らしい。本当に、心からあなたを愛しています」
ディカプリオは目に涙を浮かべた様子でそのスピーチを見守っていました。ウィンスレットに向け、ささやかな投げキスも送りました。(※動画3分12秒あたり)
結婚式でエスコートの噂
2012年、夫のネッド・ロックンロールと結婚式をあげたウィンスレット。USウィークリーは、情報筋の話として、ウィンスレットのエスコート役を務めたのはディカプリオだったと伝えました。
結婚式は極秘で行われ、親しい友人や家族だけが招待されたといいます。新婦の父親が務めることの多いエスコート役をディカプリオが務めたことは、2人の友情の深さがうかがえるエピソードです。
ディカプリオ悲願のオスカー。2人の熱い抱擁
『タイタニック』以降、着々と映画スターの階段を上っていったディカプリオ。しかし、アカデミー賞の主演男優賞に何度もノミネートされながらも、なかなか受賞することができなかったのは有名な話です。
ついにそのトロフィーを掴むことができたのは2016年、『レヴェナント:蘇えりし者』で主演を務めた時でした。
授賞式の会場にはウィンスレットの姿もありました。
事前にBBCのインタビューに対し「レオは一番の親友だから、受賞の場に私がいないなんて考えられない」ともコメントしていたウィンスレット。ディカプリオの悲願のオスカー受賞で、彼女は目に涙を溜めながら、祈るようにそのスピーチに聞き入っていました。(※動画3分53秒あたり)
この日のレッドカーペットでは、ウィンスレットの撮影中にディカプリオが合流する一幕も。受賞後に2人が熱い抱擁を交わす姿も写真におさめられています。
2人は今でも名台詞を言い合って遊んでる?
ウィンスレットは2017年、雑誌『GLAMOUR』のインタビューに答え、ディカプリオとは、今でも会った時には『タイタニック』のセリフを言い合って遊んでいることを明かしました。
「(レオと)何を話しているのかは具体的には言えないけれど、私たちはとにかく仲が良い。『タイタニック』のおかしな台詞を言い合っています。それは、私たちにしかできないことで、とても楽しいから」
ウィンスレットは、ディカプリオのことを「とても、とても身近な存在」だと話しています。
2人が救おうとした、1人の女性の命
ディカプリオは、環境保護財団「レオナルド・ディカプリオ財団」を設立し、これまで多くの金額を寄付し、繰り返し環境問題などについて訴えてきました。
ウィンスレットは2017年に、ディカプリオに連絡して助けを求めました。それは、ウィンスレットが偶然知ったがんを患う若い母親の治療費を援助するために、一緒に何かできないかという申し出でした。
現地メディアPeopleによると、その申し出に対し、ディカプリオは「ジャックとローズの2人と食事する権利」をオークションにかけようと提案。売上の一部が女性への寄付にあてられることになりました。
女性は無事に治療を受けられることに。延命を果たしたといいますが、そのおよそ1年後、天国へと旅立ちました。ウィンスレットは彼女の葬儀に参列したと報じられました。
2人の願いは無念の結果になってしまいましたが、その後もウィンスレットとディカプリオは様々なチャリティ活動に参加し、社会貢献や支援活動を続けています。
ファンやメディアからは、「ハリウッドで最も強い」と言われている2人の絆。ディカプリオとウィンスレットは、20年以上にわたり第一線に立ち続け、アメリカ映画の歴史を築いてきました。2人にとって今でも『タイタニック』と互いの存在は、とても大事なもののようです。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
『タイタニック』公開から25周年。今も続く主演2人の友情がエモすぎる【写真・動画で振り返る】