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「僕はバージン。でもその言葉が嫌いだ」【セックス・ダイアリー】

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もっと読む:「私を苦しめたセックス時の痛みが、ある日突然消えた」その意外な理由【セックス・ダイアリー】

僕の誕生日は7月7日。今年26歳になったけど、セックスの経験はない。それどころか、キスすらしたことがない。

僕はバージンだけど、この言葉は大嫌いだ。

あまりにも多くの偏見があるし、正直なところ、それらは全てバカげている。

なぜ社会はこれほど気にするのだろう? そもそもセックスの定義ってなに?人間がつながる方法はたくさんある。それって、ヴァギナの中にペニスを入れるみたいに単純なことなのだろうか?

僕は今まで、セックスをした事がない。そういうチャンスもなかった。

10歳のとき、僕は精神的に深刻な問題を抱え、その後1年間は授業にも出られず、ホームスクールを受けていた。それは、教育の機会を逃しただけでなく、しばらく人との交流がなかったことも意味する。その後、自閉症スペクトラムがあると診断され、学校に戻っても人の輪に入れず、年月をただやり過ごしただけだった。そして、いじめにもあった。

大学に進み、コンピューター関係の勉強をした。そこは男ばかりの世界で、女性に会うことはなかった。そして社交不安障害にとらわれ、最終的に大学を退学した。20~23歳の間は家にひきこもりがちになり、両親と暮らしていた。実際、今でもそうだ。長い間、人との関わりはなかった。SNSなんかでの出会いはあったが、現実とは違う。

人との出会いがなかっただけでなく、セックスが実現しなかった理由は他にもある。僕は沢山の不安に駆られているのだ。自分の容姿に不安があり、自尊心が低い。それにペニスの大きさや射精する能力といった、性的な物事への恐怖もある。抗鬱剤の副作用により、上手くセックスできないのではないか、という恐れもある。

僕は、学校での性教育の授業も受けられなかった。不登校の時期に行われたからだ。多くの人にとって、性教育の体験がいいものでないことは分かっているけど、僕の体験はゼロ。今の知識は、すべてポルノを見て得たものだ。だからおそらく、ベッドルームでの標準的な行為についての考え方が歪んでしまっているだろう。今の性生活ではマスターベーションが大きな役割を果たしている。

何かが起きそうになった場面は何度かあった。一般的には、パーティーへ行って酔っ払い、誰かと抜け出すパターンをよく聞くが、お酒を飲まない僕にはそんな状況はやってこない。もっと積極的に行けばいいのかもしれないが、何度も拒否されるとやる気がなくなってくる。デートアプリは使っているが、これまでデートにこぎつけたのは1度だけだ。

最近は外出の回数が増え、ポジティブなセックスや性の健康に関するワークショップにたくさん出かけるようになっている。どれだけ出席したか忘れてしまうほどだ。それらは、今までの自分の人生に欠けていた部分について、教えてくれる。

セックスしたからといって必ずしも性の経験値が上がるわけではないことも分かっている。だからこそ経験を積みたいと思っている。また集中的なセラピーも受け、セラピストの力を借りて自分の中にある恐怖に少しは対処できるようにもなった。

Googleで匿名の調査を実施し、比較的年齢が高いバージンと一緒に過ごすことを気にするかどうかを尋ねると、95パーセントが問題ないと回答してくれ、安心した。でも年を重ねるにつれ、恐れは付きまとう。

定期的なセックスをしていない独身の友人が数人いるので、そんな気持ちを相談している。もちろんまったく同じ状況ではないけど、彼らの見解を知ることはできる。友人の多くは女性で、男性よりも理解があると思う。でも家族や親には話していない。僕がバージンであることは絶対知っていると思うけど、そのことはあえて話さない。

僕は、しばしば自問する。もし誰かがやってきて「あなたとセックスしたい」と言ってきたら、応じるだろうか? 僕は自分に自信がなく、一夜限りの相手は求めていない。欲しいのは繋がりや良い関係であり、僕の人生の困難やこれまでの経験を理解してくれる人だ。もし一夜限りのセックスをしても、後からひどく後悔するだろう。

すぐにセックスという行為に及ぶのではなく、そこまでの過程を一緒に築いてくれる人に出会いたい。もしかしたら、明日そんなチャンスが訪れるかもしれないし、一生ないかもしれない。

ーー

セックス・ダイアリーは、ハフポストUK版に読者から無記名で寄せられたセックスに関するストーリー。ハフポストUK版に掲載されたものを、翻訳・編集しています。様々なセックスにまつわるストーリーを通じて、性にまつわる喜びや悩みをオープンに語り合おうという2019年の企画です。

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オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「僕はバージン。でもその言葉が嫌いだ」【セックス・ダイアリー】

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