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年間12兆円、アメリカ「闇予算」の使いみち

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アメリカには、国家安全保障上から使いみちが明らかにされていない900億ドル(約12兆円)の「闇予算(ブラックバジェット)」があるといわれています。このような多額の予算は、一体何に使われているのでしょうか?この疑問について海外YouTubeチャンネル「The Infographics Show」が解説しています。



関連:Twitter買収で始まる「マスクvsザック」世界的大富豪〝全面衝突〟の裏側

*Category:テクノロジー Technology *Source:The Infographics Show,wikipedia

現代も続いている「闇の予算」の裏側


闇の予算から誕生した有名なモノは、実は核兵器です。核兵器を作るために、第二次世界大戦中、約13万人がマンハッタン・プロジェクトと呼ばれる研究に従事していました。このプロジェクトでは、20億ドルが費やされました。このお金を今の価値に換算すると250億ドル(約3.4兆円)に相当します。

核兵器を製造できるようになって以降、秘密のプロジェクトではどのような研究が行われてきたのでしょうか。本来、闇の予算は公開されていませんが、一部が機密解除によって確認することができます。まず、ロナルド・レーガンが米国大統領をしていた1980年代を振り返ってみます。彼が大統領になると、闇予算が3倍になりました。

レーガン政権下、軍には「国防通信のアイランドサン」という秘密プロジェクトがありました。このプロジェクトはソ連の核攻撃に備えて、軍が鉛を張った特殊なトラックを作りトップクラスの将官を護衛したり、万が一米国に核爆弾が落ちた時に大規模な通信網を構築するという作戦でした。


また、米国は20億ドル(約2,700億円)以上を費やして、奇妙な形をしたノースロップ・タシットブルーという飛行機を製造していました。この飛行機は、低視認性ステルス偵察機で、戦場に近づいても、敵のレーダーにはなかなか探知されません。80年代初頭に作られた当時は非常にハイテクな機体でした。

軍がこの飛行機を製造し出した時、このプロジェクトはトップシークレットだったため、当時の人々はこの飛行機の存在を知りません。この飛行機について知ることができたのは、1996年に機密扱いが解除されてからです。


そして、闇の予算は「心理作戦」と呼ばれることも実行しています。CIAの機密解除文書を見れば、国内外を問わず、人々の頭の中をハッキングするために予算が費やされていることがわかります。

また、情報を発信し、国民の心を掴む情報戦の研究にも使われています。心理作戦に使うプロパガンダには、ホワイト、グレー、ブラックがあります。ホワイトは基本的に真実の情報、グレーはちょっと真実、ブラックは完全に騙すことです。

このような心理作戦は現在でも実施されているはずですが、それはトップシークレットであるため知ることはできません。しかし、国内外を問わず、何かが起きていることは確かです。CIAは、を「国家目標の達成を支援するために、敵対する外国人集団の意見、感情、態度、行動に影響を与えることを主目的とした、プロパガンダやその他の心理的行為の計画的使用」と説明しています。


また、CIAは映画なども支援しています。CIAは密かに1,000本以上の映画を製作しています。現在、「米国情報公開法」によって情報の一部を見ることができます。その情報によると「トランスフォーマー」「フライト93」「アイアンマン」「ターミネーター」といった映画はCIAから支援されていたようです。


さらに、冷戦時代には「モッキンバード作戦」というものがありました。この作戦では、CIAが雑誌社や文化団体のように見せかけて記事を作成していました。そして、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズ、ニューズウィークなど、人気のあるニュースメディアにも掲載されていました。


このようなCIAによる映画や記事などの介入は、現代でも廃止されていないようです。CIAがメディアや映画にどのような影響を与えているかは明かされていません。しかし、人々の心は誘導されている可能性があります。

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年間12兆円、アメリカ「闇予算」の使いみち

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