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カタール・ワールドカップで十字軍の衣装を着てはいけない理由。そこには歴史的背景がある

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十字軍の衣装を着たイングランドファン(2011年9月、ブルガリアで撮影)十字軍の衣装を着たイングランドファン(2011年9月、ブルガリアで撮影)

関連記事:イングランド「試合前の片膝つく行為」を表明。LGBTQ連帯のレインボー腕章の着用は断念【カタールW杯】

イングランドのファンは11月23日、十字軍のフルコスチュームを着てカタールのスタジアムに入場しようとした。コスチュームは、鎖帷子やプラスチック製の剣、イングランドの守護聖人である聖ジョージの十字架が描かれた盾などから成り立っている。

十字軍はイギリスの歴史の一部であり、イングランドファンがスポーツイベントでコスチュームを着用して応援している姿は度々見られる。

しかし、このカタール・ワールドカップでは、この衣装の着用が禁止となった。

なぜか?

それには歴史的背景がある。

キリスト教徒からなる十字軍は、中世にイスラム教徒統治下にあった聖地エルサレムを奪還するため戦った歴史がある。その際に十字軍は、アラブ人を強姦し殺害したことで知られている。

反差別団体Kick It Outは、「カタールやその他イスラム諸国では歓迎されないかもしれない」として、そうした衣装(中世の騎士をもしたものも含む)の着用を避けるようファンに推奨しており、「大会前に発表された外務省の旅行アドバイスでは、ファンは現地の習慣に慣れるべきである、と表明しており、ファンにそれに基づく行動を推奨する」と述べている。

以降、カタール当局はこうした衣装を着用してスタジアムに来場することを禁止した。

ロイター通信によると、FIFAは「アラブ地域や中東諸国において、こうした衣装は人々に不快感を与える可能性があるため、スタジアムでの着用は許可しない」と述べたという。

カタール・ワールドカップではすでに、服装に関してさまざまな物議を醸している。

LGBTQコミュニティに連帯するレインボー柄のキャプテン腕章の着用はFIFAに認められず、ファンがレインボー柄のフラッグやアイテムをスタジアムで着用することも禁止された。

しかし、11月25日のウェールズ対イラン戦では、ウェールズのファンにレインボー柄の帽子と旗の着用をFIFAが認めており、「カタール大会でのレインボー柄アイテムの着用が許可された」とBBCなどの海外メディアが報じている。

ハフポストUK版の記事を翻訳・編集・加筆しました。

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オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
カタール・ワールドカップで十字軍の衣装を着てはいけない理由。そこには歴史的背景がある

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