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アメリカ・ウェストバージニア州南東部にある街ヒントンの州道に、巨大な陥没穴が出現し、警察署を飲み込むほど拡大している。
州高速道路局によると、穴が現れたのは6月で、当初は幅6フィート(1.8メートル)、深さ30フィート(9メートル)ほどだった。90年前に埋められた、排水溝の損壊が原因だという。
地元テレビ局WVNSは、雨による侵食で穴が広がり、7月には警察署の建物が穴の上に突き出すほどになったと報じている。
また、州高速道路局は道路下に充填剤を入れて穴に対処してきた。しかし11月に、ハリケーン・ニコルによる大雨で充填剤が洗い流され、穴はさらに拡大した。
同局は11月17日、穴の上にプレハブの鋼橋をかけると発表。チーフ・エンジニアのジョー・パック氏は「大きなレゴセットのように、組み立てるだけです」と説明している。
建設作業は19日にスタートし、1〜2日で完成する予定だ。
CNNによると、穴が拡大したため、一部の学校では授業をオンラインに切り替えた。橋が完成次第、学校での授業を再開する。
ウェスト バージニア州地質経済調査局によると、ヒントンのあるサマーズ郡を含む州東部地域はカルスト地形だ。石灰岩など雨で溶けやすい岩石層であるため、陥没穴ができやすいという。
アメリカ地質調査所は、陥没穴が発生する仕組みについて、雨水が地下に浸水して、石灰岩や岩塩、石こうなど溶けやすい性質を持った岩を溶かすためだと説明している。岩が溶けたところに空洞ができ、地表が崩れて穴が姿を見せるという。
ヒントンの警察は、穴が出現した直後に職員を避難させた。最終的に、警察署の建物は取り壊さざるを得ないと考えている。
また、ウェストバージニア州高速道路局は、崩壊の原因となった90年前の排水管を、300フィート(約91メートル)の鉄製のものと交換する予定だ。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
警察署をのみこむ巨大な穴が出現。その原因は90年前の「ある物」だった