関連記事>>アルツハイマー病になった人が、周りに知って欲しい5つのこと
オーストラリア出身の俳優クリス・ヘムズワースさんが、しばらくの間仕事を休む意向を明らかにした。
休業の理由について、「アルツハイマー病を発症しやすい遺伝子型だとわかった」とヴァニティフェアのインタビューで語った。
番組で受けた検査で、遺伝子型を知る
ヘムズワースさんが、自身の遺伝子型について知ったきっかけは、出演したナショナルジオグラフィック作のドキュメンタリー「リミットレス with クリス・ヘムズワース」で、血液など複数の検査を受けたことだった。
同番組は、「最先端の科学的研究に基づいて人間の体の可能性を発見する秘訣を知る」というもので、ディズニープラスで配信されている。
元々は番組で結果を伝え、改善点などを話し合う予定だったが、医師の一人から「APOE4遺伝子」を2つ保有していると告げられたという。
メイヨークリニックによると、「APOE4遺伝子」が2つある人は、アルツハイマー病の発症率が平均より8〜12倍高くなることがわかっている。
アルツハイマー病は、記憶や思考能力、言語機能に障害が起きる進行性の脳疾患だ。
番組では「死」について取り上げた回もあり、ヘムズワースさんは、番組を通してこのテーマに正面から向き合ったことで、「自分にはまだ準備ができていないと気づいた」と話している。
そして、番組に関する一連の取材を終えた後はしばらく仕事を休み、妻で俳優のエルサ・パタキーさんと3人の子どもたちと時間を過ごしたい、と述べた。
「この番組や他の契約した仕事は完了しています。今週この一連の取材を終えたら、家に帰ってしばらく休暇を取り、シンプルに過ごすつもりです。子どもや妻と一緒に過ごします」
ディズニーは番組の配信に際し、APOE4遺伝子の診断部分を省くことも提案したものの、ヘムズワースさんはすべてを伝えてほしいと答えた、とも明かしている。
「私の診断がきっかけになって、自分の体をもっと大切にしようとか、何かできることがあるんだと思ってもらえるのであれば、それは素晴らしいことです」
さらに、「辞表を手渡された」わけではなく、今回の出来事を誇張して伝えて欲しくないとも強調している。
これまで、マーベル・スタジオの大ヒット作「マイティ・ソー」シリーズで、主役の雷神・ソーを演じてきたヘムズワースさん。
再びソー役をする可能性について尋ねられると「完全にオープンだ」と答えている。
「私はソーを演じることが大好きでした。毎回何か新しい経験ができて、とても感謝しています」
「リミットレス」は、11月16日からディズニープラスで配信されている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
クリス・ヘムズワースが一時休業へ。アルツハイマー発症リスクの高い遺伝型だったと明かす