「ミスUSA2022」の選出をめぐって不正疑惑が浮上している。
優勝者への優遇行為があったという他の複数の候補からの訴えを受けて、ミスユニバースの主催団体が調査に乗り出したと、NBC Newsの番組「TODAY」が報じている。
フィリピン系アメリカ人女性として初優勝
ミスUSAは今年で71回目の開催となる歴史を持つ大会で、優勝者はアメリカ代表としてミスユニバースに出場する。今年は10月3日にネバダ州リノで開催され、各州を代表する51人の候補者が競った。
2時間のイベントでは、水着とイブニングガウンのコンテスト、プライベートインタビュー、ステージでの質問を実施。テキサス代表でフィリピン系アメリカ人女性のロボニー・ガブリエルさんがミスUSAに選ばれた。
インサイダーによると、ガブリエルさんは28歳で、2018年にノーステキサス大学を卒業し、ファッションデザインの学位を取得。現在は環境に優しい衣料品ラインのデザイナーや、モデルとして活動している。彼女はフィリピン系アメリカ人女性として初めて優勝し、歴史に名を残した。またミステキサスUSAに選出された初めてのアジア系アメリカ人女性として注目されている。
他の候補者「軽視され、見せ物にされた」
だが、ガブリエルさんに対する優遇行為があったと、他の候補者からの訴えがあがっている。
インサイダーによると、ガブリエルさんの優勝が発表された瞬間、多くの出場者は彼女を祝うことなくステージから去ったという。
そのうちの1人、ミズーリ州代表のミカラ・マギーさんは「多くの女性たちが、最初からガブリエルが優勝することが主催者側のプランだったと感じている。誰が彼女と競っていたとしても」と説明。
ステージから立ち去った行為について「ガブリエルを非難しようとしたわけではなく、私達出演者は舞台裏で実際に何が起こっているか全員が知っているという表明するためでした。私たちは軽視され、見せ物にされたと感じました」と話している。
他にも10人を超える出場者が、今年のコンテストは不正があったか、ガブリエルさんが過度に優遇されたと訴え、ミスUSAの国内スポンサーの影響を指摘しているという。
一方、ガブリエルさん本人は、E! Newsの取材に「不正はなかった」と反論している。
「多くの真実ではない主張が出てきており、人々はその意見を単に鵜呑みにしていると感じているので、私は(不正を疑う候補者の)彼女らとコミュニケーションを取りたいと思っています」
「私は透明性を保ちたいと思っています。不当な利益がなく、何も操作されていないことを皆さんに知ってもらいたいのです」
一連の騒動を受けて、ミスUSAの上位にあたるミスユニバースの主催団体は、ミスUSAの主催団体の代表者を職務停止処分にするとTODAYの取材に対して表明。
「第三者による包括的な調査が実施される間、ミスユニバースがミスUSAのプログラムを引き取る」と話している。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「軽視され、見せ物にされた」ミスUSA2022候補が不正を訴える⇒優勝者「真実じゃない」と反論