https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71946
前略
そうした反応は、私にとって少し意外だった。
ちなみに、いま中学校に通っていて来年高校生になる息子に聞いても、学校でBTSの人気がとくに高いわけではなく、あくまでも“たくさんあるK-POPアイドルグループの1つ”としか見られていないという。
学生たちはどう見ているか
そうなると、ますます韓国でのBTSの人気の実態を確かめたくなる。そこで、大学での講義の時間を利用して、学生に無記名でアンケートを取ってみた。
もはや政治的イシューとなってしまった兵役について問うのは避け、「アーミーなのか?」「BTSの楽曲をよく聴くか?」「BTSに好感を持っているか?」という3つの質問をしてみた。
最初の質問は、アーミーかそうでないかの2択で、「アーミーだ」と答えたのは1割にも満たなかった。だが、この結果はある程度予想できていた。単純に計算して韓国人女子大生の1割弱がアーミーなら、全国では相当な数になるだろう。
2つ目の質問は、BTSの音楽をよく聴くかそうでないかの2択である。「よく聞く」と答えた学生は、最初の質問で「アーミーだ」と答えた学生とほぼ同数だった。つまり、アーミーであればBTSの音楽をよく聴くが、そうでなければほとんど聴かないということだ。
特に印象的だったのは、最後の「BTSに好感を持っているか?」という質問に対する答えだった。この質問の回答には、音楽活動以外のみならず社会活動など彼らのさまざまな側面への好感度や関心が反映される。
回答の選択肢は「好き」「好きでも嫌いでもない」「嫌い」「関心がない」の4択だ。私は「好きでも嫌いでもない」が多いだろうと予想していた。関心がないわけではないが、好きかどうかまではわからない、という意味だ。これだけニュースなどでいろいろ騒がれているのだから、気にはなるだろうと考えていたのだ。
ところが、彼女たちの多くは「関心がない」と答えた。
要するにBTSの音楽はもとから韓国離れしていたのだ。だからこそ世界で受けた。(平井 敏晴)
以下略
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