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北朝鮮のミサイル、青森上空を通過。飛翔距離4600kmは「最長」と防衛相

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防衛省作成資料「北朝鮮による核・弾道ミサイル開発について(令和4年1月)」より防衛省作成資料「北朝鮮による核・弾道ミサイル開発について(令和4年1月)」より

松野博一官房長官は10月4日、北朝鮮が午前7時22分ごろ、内陸部から弾道ミサイル1発を東方向に発射したと発表した。青森県付近の上空を通過した後、午前7時44分ごろ、太平洋上の日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定されるという。同日午前の記者会見で明らかにした。

現時点で、被害報告などの情報は確認されていないという。松野氏は、北朝鮮に対して「北京の大使館ルートを通じ、厳重に抗議をし、最も強い表現で非難した」とも明らかにした。

また、今回発射した弾道ミサイルについては、「飛距離は約4600km、最高高度は約1000km」と推定しているという。

一方で、今回のミサイルについて、「自衛隊が発射直後から落下までに完全に探知追尾をしており、その落下によって我が国領域における被害は想定されなかったことから、自衛隊による破壊措置は実施をしなかった」という。

「午前7時28分ごろから7時29分ごろにかけて青森県上空を通過」

その後に記者会見をした浜田靖一防衛大臣は、「午前7時28分ごろから7時29分ごろにかけて青森県上空を通過したあと、7時44分ごろ日本の東約3200kmの我が国排他的経済水域(EEZ)外に落下したものと推定される」と説明した。

今回の弾道ミサイルについて、高度や飛翔距離を踏まえ、「中距離弾道ミサイル以上の射程を有する弾道ミサイルであったものとみられる」とした上で、「北朝鮮は過去4回『火星12型』の中距離弾道ミサイルを発射しており、同型の可能性があります」とも明らかにした。

これまで北朝鮮が発射した弾道ミサイルと比べ、発射地点から着弾地点までの推定の飛翔距離について、今回の弾道ミサイルは「最長であったと考えられます」とも述べた。

中距離弾道ミサイルとは?

弾道ミサイルは、その射程ごとに分類されている。

・短距離弾道ミサイル(SRBM) 1000km未満
・準中距離弾道ミサイル(MRBM) 1000〜3000km
・中距離弾道ミサイル(IRBM) 3000〜5500km
・大陸間弾道ミサイル(ICBM) 5500km以上

2018年版防衛白書<巻頭特集1>より2018年版防衛白書<巻頭特集1>より

北朝鮮からのミサイルの場合、平壌を起点とすると、東京まではおよそ1300キロ。アメリカ領で島内にアメリカ海軍・空軍の基地や施設が多数あるグアムまではおよそ3400キロ、アメリカ東部の首都ワシントンまではおよそ1万1000キロとなる。

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北朝鮮のミサイル、青森上空を通過。飛翔距離4600kmは「最長」と防衛相

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