アイルランドの首都ダブリンにある病院で、66歳の女性の体内から55個の円筒形の電池が見つかった。意図的な自傷行為によるものといい、9月15日、アイリッシュ・メディカル・ジャーナルで報告された。
報告には、患者がセント・ヴィンセント大学病院に到着し、レントゲン検査で体内に異物があることが判明してからの様子が詳しく記されている。
医師ははじめ、電池が自然に排出されるのを待った。1週間で5個の単三電池が排出されたものの、それ以外のほとんどが体内に止まったまま動かない状態。さらに患者が食欲不振と腹痛を訴えるようになったため、開腹手術が行われることになったという。
医師は電池の重さによって膨らんでいた胃から46個の電池を取り出すことに成功。さらに4本の電池が腸に残っていたため肛門から取り出した。女性は問題なく回復しているという。
体内で見つかったのは単三と単四サイズの電池計55個にも上り、報告では「知りうる限り、一度に電池を摂取した症例としては最多」としている。
子どもによるボタン電池の誤飲についての症例は報告されているものの、円筒形電池の摂取は意図的な自傷行為としてはまれだという。円筒形電池も粘膜の損傷や穿孔、閉塞などの重大な問題を引き起こすこともあると指摘し、緊急事態となる可能性を「過小評価すべきではない」としている。
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ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。
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女性の体内で55個の電池が見つかる。意図的に摂取、医師「知りうる限り最多」