「度重なるお布施の要求によって我が家も破産した。しかし、信者であった母はそれでも信じることをやめずに信じ続け、最終的に父は自殺している」(10代男性)
「(子どもの頃に)インフルエンザにかかってしんどかった時、両親が礼拝や奉仕を優先し、私は家に置き去りにされてつらかった 」(40代女性)ーー
特定の信仰・信念を持つ親たちの元で、その教えの影響を受けて育った子ども世代である「宗教2世」。
安倍晋三元首相銃撃事件の後、逮捕された容疑者が「宗教2世」だったとして、当事者たちが抱える問題に注目が集まっている。
信者の子どもやパートナーらが経験するトラブルには、具体的にはどのようなものがあるのか。弁護士ドットコムが9月5日、調査結果を発表した。
宗教トラブル経験、回答者の2割が「ある」。半数弱が2000年以降に
調査は2022年7月27日から8月2日、同社の一般会員を対象にWEBアンケートを実施し、1108人から回答を得た。
「自身もしくは家族・親族が新興宗教に入会している(していた)ことで、トラブルに遭ったことがあるか」を尋ねたところ、回答者の2割が「ある」と回答。
「トラブルが始まったのはいつ頃か」という質問に対しては、「2000年代」と回答した人が23.8%と最も多かった。新興宗教をめぐるトラブルは1990年代に大きく注目されたが、それ以降も引き続きトラブルが起きていることが分かった。
親やパートナーから信仰を強要 トラブルの具体例は
具体的なトラブルの内容は「入会・脱会に関するトラブル」(45.1%)に次いで「お金に関するトラブル」(40.9%)が多くなる結果に。
「トラブルに遭ったことがある」と答えた人に具体的な内容を尋ねると、信仰熱心な親やパートナーとのトラブルが寄せられた。
・「自分のテストの点が良かったり表彰されたり、受験に合格すると『信仰心が強かったからだね』と言われた。神様の力もあったかもしれないが、自分もかなりの努力をしたことを全否定されたように感じた」(40代女性)
・「元夫が宗教信者。事故やケガをした私に『入信しないからだ』としつこく勧誘したり、選挙の時期になると強引に投票所へ連れて行かれ『この人の名前を書け』としつこく言われた。生活の一部に宗教があり、子供まで入信させようとしていたこと、人生の方向性が違うことなどから、嫌悪感を抱いてしまい離婚に至った」(40代女性)
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ひとりひとりが、サステナブルな地球環境の中で、自分らしく生きていくためにーー。
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お布施の要求で破産、投票の強要も…宗教トラブル、2000年代以降も多く【調査結果】