インフレなどの影響により値上げが予想される「iPhone 14」シリーズですが、値上げしないという予測も登場しています。
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iPhone 14シリーズは値上げされるのか？
Appleが今年の「iPhone 14」シリーズの価格設定を上げると予想される理由は、新機能や部品コストの上昇など、かなり多くあります。まず最も明らかなのは、miniモデルが廃止され、Maxモデルに変わることです。
より大きなデバイスは、特にディスプレイの製造コストが高くなるはずです。またテック系メディア「9to5Mac」は、Appleは人気モデルになることが確実なMaxモデルに対して、適切なマージンを求めると指摘しています。
少なくとも、最安モデルがminiモデルではなく6.1インチの通常モデルとなるため、実質的には値上がりとなるはずです。
Proモデルでは、カメラの大幅な改良が期待されており、初の48MPセンサーを搭載すると予測されています。また、Proモデルではストレージ容量が128GBではなく256GBからになるという予測もあります。
ノッチ廃止によるデザイン変更を考えても、Proモデルが値上げされる可能性は高そうです。また、インフレなどによって部品コストが大幅に上昇していることも値上げが予測される一因です。
Appleのアナリストであるミンチー・クオ氏は、価格上昇と「iPhone 14 Max」の人気により、今年の平均販売価格は15％上昇すると予想しています。
「9to5Mac」によると、通常モデルは799ドルのままで、Maxモデルは899ドル、Proモデルはどちらも100ドルの値上げになる可能性が示唆されています。仮にこの予想が正しければ、以下のようなスタート価格となるでしょう。括弧内は、ドル価格から予測される日本価格です。
- iPhone 14：799ドル(117,800円)
- iPhone 14 Max：899ドル(132,800円)
- iPhone 14 Pro：1,099ドル(159,800円)
- iPhone 14 Pro Max：1,199ドル(174,800円)
しかし、市場調査会社TrendForceは、厳しい経済状況やスマートフォン市場の減少を考慮し、Appleは安全策を取ると予想しています。
初期起動メモリ容量がLPDDR5 6GBと256GBに増加、プライマリカメラが4800万に移行、Face IDのデザイン変更などのアップグレードにより、起動価格の上昇が予想される。しかし、世界的なインフレや為替の上昇の圧力を受け、Appleは販売実績に影響を与えないよう、より慎重な価格戦略をとると予想される。
そのため、iPhone 14の価格上昇はより緩やかで、価格設定は以下のようになると予測しています。iPhone 13の通常モデルは799ドルスタートだったため、50ドルほど安くなるという予測です。
- iPhone 14：749ドル
- iPhone 14 Max：849ドル
- iPhone 14 Pro：1,049ドル
- iPhone 14 Pro Max：1,149ドル
ただし日本では急激なインフレにより7月に価格改定が行われています。そのため、通常モデルに関しては去年の価格と同じ程度になるかもしれない、程度にとらえておいたほうが良さそうです。