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脳死のアン・ヘッシュ、生命維持装置を外され臓器移植へ。「明るい光を失った」と家族ら

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アン・ヘッシュさん=2021年撮影アン・ヘッシュさん=2021年撮影

自動車事故後、脳死と判定されたアメリカの著名俳優アン・ヘッシュさん(53)が、臓器を移植する準備が整ったとして、生命維持装置から外された。事故から9日後だった。

ヘッシュさんは8月5日、カリフォルニア州ロサンゼルス市内で、2階建て住宅に車で突っ込む事故を起こした。BBCによると、ヘッシュさんは脳に重大な損傷を負い、脳死と宣告された。カリフォルニア州で、脳死は法的に死亡とみなされる。

ヘッシュさんは臓器移植を待つ人とマッチングできるよう、生命維持装置につながれていた。

ヘッシュさんの家族の代理人は声明で、臓器を受け取る適合者が見つかったことを報告。移植の準備が整ったとして、ヘッシュさんが「穏やかに生命維持装置を外された」と説明している

ロサンゼルス警察は現地時間の8月14日、ヘッシュさんの事故の調査を終了したと発表した。

事故現場となった住宅は激しく炎上したが、住人にけがはなかった。

「母が痛みから解放されるよう」

ヘッシュさんの家族は脳死判定を受け、「今日、私たちは明るい光、親切で最も楽しい魂を失いました」とのコメントを出していた

長男で俳優のホーマー・ラフーンさん(20)は声明で、「信じられないほど感情が揺れ動いた6日間が過ぎ、言葉では言い表せないくらいの深い悲しみに包まれています」「母が痛みから解放され、彼女にとって永遠の自由を探求し始めることを願っています」との心境を明かしていた

1969年、オハイオ州出身。1987年にテレビドラマ『アナザーワールド』に出演し、エミー賞を受賞。『ボルケーノ』や「6デイズ/7ナイツ』などにも出演した

バイセクシュアルであることも明かしていたヘッシュさん。1997年には、司会者・コメディアンである同性パートナーのエレン・デジェネレスさんとの交際を公表し、注目を浴びた。

長男のラフーンさんは、ヘッシュさんの元夫との間の子。ラフーンさんのほか、ヘッシュさんと俳優のジェームズ・タッパーさんとの間に13歳の息子がいる。

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