一年で一番暑い時期を迎え、厳しい暑さが続いています。ここ数日は昼間に40℃近くまで気温の上がる日もあり、危険な暑さと感じている方も多いかもしれません。
そのような日は、昼の暑さだけでなく、夜も気温が下がらず熱帯夜となる地域も多くなります。夜もエアコンのタイマーが切れると寝苦しくて目が覚めてしまったり、なかなか寝付けなかったりする方も多そうです。
ウェザーニュースで「ここ数日、寝る時にエアコンをつけているか」についてアンケート調査を行ったところ、「一晩中つけた」と答えた方が56%で最も多くなっていました。また、「数時間つけた」という回答も26%あり、就寝時の暑さに対応するために8割以上方がエアコンを使用しているという結果になりました。
熱帯夜での睡眠不足にならないように、快適なエアコンの使用方法を、ダイキン工業コーポレートコミュニケーション室広報グループの重政周之(しげまさ・ちかし)さんに聞きました。
基本的にエアコンはつけたままがオススメ
「夜もエアコンが切れた後は温度が上昇しますから、睡眠不足や熱中症を招きがちです。特に熱帯夜が続く今年は一晩中エアコンをつけっぱなしにすることをオススメします。設定温度は28℃程度に設定し、風が直接体に当たらないようにしましょう」(重政さん)
また、湿度設定ができるエアコンや除湿機を使って50~60%に下げておけば、体を冷やし過ぎず、体感温度を下げることができ、入眠直後の汗も乾き深く眠ることができます。
タイマーでオフにしたければ就寝前に部屋を冷やしておく
適切な温度・湿度をコントロールすることが快眠のためのポイントのひとつですが、どうしてもエアコンを途中で消したいという方にオススメの方法があります。
「就寝1時間ほど前にエアコンを低めに設定しておくと良いでしょう。こうしておけば部屋の壁面や寝具などを冷やし、エアコンを切った後も涼しい状態をある程度維持できるとともに、湿度も抑えられ就寝直後の汗も比較的乾きやすくなります」(重政さん)
このとき「切タイマー」を3時間に設定すると、入眠直後の深い睡眠が温度変化で阻害されることなく、快適に眠ることができます。
また起床直後に、汗が気になる場合は起床時間にあわせて、エアコンの「入タイマー」をセットしておくと良いでしょう。
ダイキン工業の調査では、夏場にエアコンの使用を控える傾向にある高齢者は約40%にのぼるという結果も出ています。特に、加齢により暑さを感じにくくなると言われている高齢者は、夜間でも熱中症には注意しましょう。
ここ数日は昼間の猛烈な暑さの影響で、就寝時間でも外気温が30℃前後あるような地域もあります。夜間は気づかぬうちに熱中症になってしまうおそれがあるので、エアコンを上手に使って、熱中症予防に努めてください。
参考資料など
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
知ってる?寝る時のエアコンの効果的な使い方。熱帯夜でも部屋や体を快適に