オランダ出身で、サッカー女子アイルランド代表の監督を務めているヴェラ・パウ氏(59)が、過去に選手としてプレーしていたオランダで、サッカーに関わる3人の男性からレイプされ、性的暴行を受けたことを明らかにした。
BBCによると、パウ氏はサッカー女子オランダ代表としてプレーし、オランダ代表のナショナルコーチも務めた。2019年からアイルランド代表の監督として活躍している。
パウ氏は自身のツイッターで声明を発表し、こう述べた。「35年間、私は世間から、家族から、チームメイトから、選手から、同僚から、そして今なら受け入れられますが、自分自身から、秘密を守ってきました」
パウ氏は声明で、若い選手だった頃、「著名なサッカー関係者」にレイプされ、その後、ほかの2人の男性からも性的暴行を受けたと訴えている。
声明によると、この3人の男性はいずれも事件当時、オランダのサッカー界で働いていたという。
パウ氏は、オランダのサッカー界で選手や監督として活躍する中で、「組織的な性的虐待、権力の乱用、いじめ、脅迫にさらされた」とも述べ、「この35年間、私はその虐待を秘密にしてきました。その記憶が私の人生を支配し、日々の苦痛と苦悩で私を満たし、私の内なる感情を支配することを許してきたのです」と訴えている。
この数年、パウ氏はオランダサッカー協会に報告書を提出したが、「満足のいく回答は得られなかった」とし、オランダの警察に被害を報告したという。パウ氏は声明で、こうも訴えている。
「私の話は現実で、真実です。私が受けたレイプや虐待のような目に遭った他の若いサッカー選手やコーチが、勇気を持って名乗り出て、自分の話を共有してくれることを願っています」
一方、BBCは、オランダサッカー協会はパウ氏の協力のもと、過去に独立した調査を開始し、過ちを犯したことを認めたと伝えている。
「彼女の身に起こってはならないことだった。ヴェラが当時、権利を与えられていた安全な労働環境を経験しなかったことは容認できない」と述べているという。
また、アイルランドサッカー協会は7月1日、「アイルランド女子シニアチーム監督のヴェラ・パウ氏を全面的にサポートする」との声明を発表している。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「サッカー関係者からレイプ、性的暴行」アイルランド女子代表監督が告発。「35年間秘密を守ってきた」