「iPhone」の上に“ちょこん”とのるくらい小さく、249gと軽量な新型ドローンが「DJI Mini 3 Pro」です。
» DJI Mini 3 Pro|DJI 公式ストア
*Category:テクノロジー Technology
5月末(2022年)に発売となった同機をDJIから借りることができたので、この記事では実際に飛行や撮影をしてきた結果をレポートしていきます。
撮影した動画のサンプル作例も記事の後半にあるので、ぜひ、最後のページまでじっくりご覧ください。
なお、製品の特徴や公称スペックは下記の記事に記載がありますので、気になる方は以下のリンク先からどうぞ。
» 【新製品】DJI Mini 3 Pro:47分間飛行・縦位置&チルトアップ撮影・リモートID対応の折りたたみ式小型ドローンが登場! | AppBank
DJI Mini 3 Pro外観フォトレビュー
今回チェックするのは写真左の「DJI Mini 3 Pro(DJI RC付属)」と右の「DJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plus」です。
◇ DJI Mini 3 Pro:開封の儀(アンボックス)
まずは、ドローン本体やコントローラー(プロポ)が入っているボックスを開けます。なお、この「DJI Mini 3 Pro(DJI RC付属)」セットの値段は119,900円(税・送料込み、記事作成時点の直販価格)です。
写真左上から順に「DJI Mini 3 Pro」ドローン本体、「DJI RC」コントローラー、ケーブル、予備のプロペラ(ローター)、取り扱い説明書です。
DJIが「Mavic」シリーズで採用してきた機構を踏襲してきた折りたたみ式のため、サイズはとてもコンパクト。
「iPhone Pro Max」の上にのります。もちろん、高さを含めた体積はまったくちがいますが“フットプリント”だけで言えば“iPhoneサイズのドローン”なのです。
ドローンとiPhoneを並べてみると、機体の小ささがよくわかります。
展開時(プロペラ装着)のサイズは251×362×70mm。取り回しがしやすいサイズで、シネマティック系動画でよくみる「テントの中を抜けて、その先に広がる景色を撮影する」といったショットが撮りやすそうですね。
ちなみに、ボディは完全新設計で、DJIの公式サイトでは以下のように特徴が説明されています。
Mini 3 Proは外観を一新し、いつでも最高の飛行体験を提供します。大きくなったプロペラと、航空力学に基づいた機体フォルム、強力な障害物検知システムなど、徹底的に効率性を考慮した設計により、飛行時間の増加と安全性の向上を実現しました。
ドローンの底面はこんな感じ。
ドローンの腹にあたる部分にビジョンセンサーが2つ搭載されており、安定したホバリングを実現しています。
下方のセンサーに関してはDJIのドローンでは前から実現されていたことですが、今回の“Mini”は「前方・後方・下方の3方向」に対してデュアルビジョンセンサーを備えていて、3方向障害物検知ができることがポイント。前モデルの「DJI Mini 2」は下方のみだったので大きな進化です。
DJIが「高度操縦支援システム (APAS 4.0)」と呼ぶ障害物回避機能を備えており、飛行経路上にある障害物を自動で避けられます。これは飛行の安全性に関わる部分なので、ビギナーにとっては特に重要。この改良は「買いの理由」になります。
ドローンのおしりにあたる部分にはスイッチがあり「2回押しからの長押しで電源オン」「1回押しでバッテリー残量確認(LED4段階)」の操作が可能。
付属の「インテリジェント フライトバッテリー」は2453mAh・85g。64分でフル充電でき、最長34分(公称)の飛行ができます。
気温20度前後ほぼ無風というコンディションで飛行させてみたところ、バッテリーのもちはとても良く「周囲の状況を確認して、撮影」という流れを繰り返しドローンを3回上げ下ろしして、合計約15分の動画を撮影してもまだ電池残量に余裕があるという結果でした。
ドローン本体には249gと重量が明記されています。諸外国では「250g以上が規制対象」となるケースがあることからこの重さになったようですが、日本の航空法では200gが境目なのであまり関係はありません。
「DJI Mini 3 Pro」は有効画素数4,800万の1/1.3インチセンサーを備え、4K/60fps、4K/30fps(HDR)、1080/120fps(スローモーション)動画撮影に対応。前モデルのカメラは1,200万画素で4K/30fpsまでだったので、ここも重要な進化点です。
DJI Mini 3 Proのコントローラー(DJI RC)
今回レビューしたキットは新型のコントローラー「DJI RC」が付属するもの。
コントローラーと「iPhone Pro Max」を比較したところ。
「DJI RC」には、人差し指で操作する部分にトリガーボタンとダイヤルがあり、中指で操作する部分にも「C1」「C2」ボタンがあります。
スティックは金属製で、コントローラーの裏側に収納可能。DJI製のコントローラーではおなじみのつくりですが、これは本当に便利。カバンに入れる際に引っかかったり「折れないかな……」と心配したりすることが無くなる素晴らしい仕様です。
上部には充電用ポート(USB-C)とmicroSDカードスロットを備えています。
実際にコントローラーを使用しているところ。スティックを親指と人さし指で“つまむ”スタイルを好む人もいますが、トリガー&背面ボタンが多い「DJI RC」は親指1本で操作するほうがしっくりきます。
旧来のモデルと同じ「ドローン本体のみ+iPhone/Androidと接続するコントローラー」が106,700円、今回レビューしている新型の「ドローン本体+コントローラー」が119,900円なので、差額は13,200円。スマホを接続ひと手間が省けるのはかなり便利なので、頻繁に飛行や撮影をする予定があるなら断然「DがJI RC」がおすすめです。
◇ DJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plus:開封の儀(アンボックス)
ここからはバッテリーとショルダーバッグがセットになった「DJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plus」の中身をチェックしていきましょう。
バッグは肩掛け式のもので、黒一色のシンプルなデザイン。
公称飛行時間が47分の「2個のインテリジェント フライトバッテリー Plus」x2個と充電ハブもセットに含まれています、
ドローン本体とコントローラー、バッテリー、充電器など一式をショルダーバッグに入れた様子は以下の通り。
全体がクッション性のあるつくりなので中サイズのバックパックに入れるインナーバッグとしても使えます。
それでは、この先は実際にドローンを飛行させ空撮をしてきた結果をレポートしていきます。
オリジナルサイトで読む : AppBank
DJI Mini 3 Proレビュー:2022年「ベスト4K空撮ドローン」10万円前後の予算で選ぶならコレがおすすめ!