お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さんが5月29日、自身が出演する『ワイドナショー』(フジテレビ系)で玉城デニー沖縄県知事による発言に対する私見を述べた。その内容に反響が寄せられている。
松本さんは玉城知事の発言について「ここ最近では上位にくるくらいの、なかなかの失言」と一蹴。その関連で「オヤジギャグなんてない」と持論を展開した。
「芸人でもあれはやらん」
問題とされた発言は、5月25日にあったもの。
玉城知事が基地問題に関する有識者会合が始まる直前に「ゼレンスキーです」と発言。発言について「冗談です」と述べ、その後「不用意な発言だった」などと謝罪した。
ロシアによるウクライナ侵攻が続く中での発言に批判が相次いでいた。
松本さんは「ここ最近では上位にくるくらいの、なかなかの失言だと思います」と前置きした上で、「沖縄では(かつての戦争で)たくさんの方が亡くなっておられますから」とした。
続けて、「『冗談でした』って、『冗談かね?』と思ってしまった。ふざけてやっているという気すらしてしまった。芸人で酒が入っていても、あれ(あの発言)はやらんと思う」と一蹴した。
「オヤジギャグなんてない」の真意
松本さんは玉城知事の発言に関連して、いわゆる「オヤジギャグ」についても持論を展開した。
まず、「オヤジギャグって言葉があるじゃないですか?僕は、オヤジギャグなんてないと思ってて」と発言。
それを踏まえ、「(オヤジギャグなるものが存在するのではなくて、発言する)タイミングがオヤジなんですよ。オヤジって、タイミングが分からないんですよ。『ここでそれ言うか?』ということを言ってしまうのが、もうオヤジなんですよ」と自身の考えを述べた。
「我々も気をつけなければいけない」と自戒を込めた上で、「(配慮に欠けた発言で)みんなを凍りつかせたり、怒らせたりするっていう…他の偉い人の失言って、多分100%これなんですよ。タイミング(が良くない)」と締めた。
この松本さんの考え方に対し、SNSでは「完全に同意」などと様々な声が寄せられていた。
///
玉城知事の発言をいわゆる「オヤジギャグ」と考えた上での議論だったが、あのような形での発言は、性別や年代など関係なしに許容できるものではない。
そもそも、玉城知事の発言はそのタイミングの是非以前に、それ自体がどういった意味や影響を持つのか、「明らかに配慮に欠けていた」という意見もある。沖縄県では9月11日に知事選挙を控えている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
松本人志さん「オヤジギャグなんてない」。玉城デニー沖縄県知事の「ゼレンスキーです」発言を一蹴