iPhone 8以降のモデルで廃止され、以来8と同じ筐体を使ったSEシリーズにのみ残された指紋認証システム「Touch ID」。今年のモデル「iPhone 14」シリーズでも復活が期待されるこの機能ですが、その可能性は低いかもしれません。
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Appleの指紋認証システム「Touch ID」は、iPhoneへの復活が期待されている機能の1つです。スマホ情報メディア「iggy.tokyo」の調査では、2022年の新型「iPhone 14」に期待する進化として、Touch IDの復活が最も多く挙げられています。
Appleは以前から「画面内指紋認証センサー」を開発していることが噂されてきましたが、一方で復活にあまり積極的ではないようです。経済紙記者マーク・ガーマン氏は、AppleはFace IDに注力しており、Touch IDは下位のソリューションとして扱われていることを指摘していました。
「iPhone 14」の通常モデルで復活するのではないかとの噂もありましたが、著名アナリストのミンチー・クオ氏は「開発の進捗が予想よりも遅い」ために、Appleがこの機能の搭載を早くても2023年まで延期したことを示しました。
では、来年以降のモデルでTouch IDが復活することはあるのでしょうか?来年登場が予測されているモデルは、新型の「iPhone SE」と「iPhone 15」シリーズです。
しかしクオ氏はこれについても、前の意見を撤回し、Appleが2023年と2024年でもTouch ID採用を見送ったとしています。
以前、私はiPhoneが早ければ2023年にアンダーディスプレイの指紋認証/Touch IDをサポートすると予測しました。しかし、最新の調査では、2023年と2024年の新しいiPhoneは、アンダーディスプレイのTouch IDを採用しないかもしれないとのことです。iPhoneのマスクを使ったFace IDは、すでに優れた生体認証ソリューションです。
これは、AppleがiOS 15.4で、マスクでもFace IDを解除する機能したことを受けての言及でした。Appleとしてはこれによって「マスク着用時にFace IDが使えない」という不満が解決されたため、Touch IDを復活させない明確な理由になったはずです。
ただし、来年の新型「iPhone SE」にTouch IDが搭載される可能性は若干残されています。
新型「iPhone SE」はノッチを採用し、iPhone 11やXRなどの筐体を再利用するといわれています。テック系メディア「iDrop News」によれば、このモデルではFace IDの変わりに、iPadのようなTouch ID内蔵の電源ボタンが搭載される可能性があるとのこと。
ただし同メディアはその後、AppleがTouch IDの開発リソースをすべてFace IDに取り組むチームに移したとも報じています。少なくともAppleがTouch IDを廃止する方向で計画を進めていることは一貫しており、今後のiPhoneへの復活はのぞみ薄であることは確かでしょう。
オリジナルサイトで読む : AppBank
iPhone 14に指紋認証「Touch IDは搭載されない」開発の遅れを著名アナリストのミンチー・クオがリーク