結婚式では、並んで歩く新郎新婦に花ふぶきを振りまいたり、シャボン玉を飛ばしたりして祝うシーンはよく見かけるかもしれません。
ただ、このカップルはとんでもなくユニークな方法を選んだようです。
映画業界で、スタントマンやスタントウーマンとして活動していたときに出会ったガブリエルとアンビル。2人はこのほど、アメリカ・ユタ州で結婚式を挙げました。
新郎のガブリエルは黒い上下のスーツ、新婦のアンビルは白いワンピースのような衣装にパンツを合わせたスタイルで、右手にブーケを掲げています。
なんと2人は、背中から手の先にかけて真っ赤な炎に包まれて参列者の前に登場しました。
ゲストたちが歓声を上げる中、2人は片手をつなぎ、手を振りながら優雅に歩いています。
終盤になると、急ぎ足で列の終わりまで駆け抜けます。2人が地面に倒れ込んだ直後、消火器を持った人たちが近づいて火を消し止めました。
消火直前の映像を見ると、アンビルの白い衣装の一部が黒く焦げているのが分かります。
DON'T TRY THIS AT HOME: When two stunt performers tie the knot, the wedding ceremony has to be daring. https://t.co/pTYkdTnemlpic.twitter.com/7YUlQdpWkZ
— ABC News (@ABC) May 18, 2022
ニューズウィークによると、2人が着ていたのは耐火性を備えたスタント服でした。2人は髪や顔にやけど防止のジェルを塗り、髪を保護するために新婦はウィッグを着用していたそうです。式場と地元の消防署から事前に許可を得て、計画を実行しました。
一歩間違えれば大惨事になりかねない危険なパフォーマンス。なぜ企画したのでしょうか?
インサイダーによると、2人は式のゲストに「なぜ自分たちがこの(スタントの)仕事を選んだのか、なぜこの仕事が好きなのか」を示すために、何か特別なことをしたいと考えたといいます。
映画のスタントのプロとして、派手なパフォーマンスをすることが常である2人。
ガブリエルはインサイダーのインタビューに、「“燃えるような愛”とか“2つの炎が1つになる”とか、愛に関するお決まりのワードってありますよね。スタントコーディネーターとその話をしていたら、『それをあなたたちの愛とストーリーにつなげる方法はたくさんある』と言われて、やってみようと思いました」と経緯を明かします。
2人が挙式後に新婚旅行に出かけていたところ、式でDJを務めた参列者が2人の燃え上がる映像をSNSでシェアし、大きな話題を呼びました。再生回数は1600万回を超えています。
2人は「概ねポジティブな反応で、うれしいです」とコメントしています。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
衣装もブーケも炎に包まれ…映画スタントの新郎新婦、衝撃の結婚式がこれだ【動画】