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Appleは、個人でiPhoneなどの修理キットや純正部品を手に入れることができる「セルフサービス・リペア・プログラム」を開始しました。このサービスはまずアメリカで始まり、今後他国でも提供される予定です。
このサービスで気になるのは「自分で修理すれば本当に安くなるのか?」というところ。これについて、テック系メディア「Appleinsider」が正規修理の費用と比較しています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:Appleinsider ,Apple
「iPhone 13」自己修理とApple正規サービスの費用を比較
Apple製品に限らず、デバイスの修理には「交換用の部品」と「修理器具」の両方が必要となります。Apple製品の正規修理器具の価格は1000ドルほどと高額ですが、この自己修理サービスでは、修理器具を49ドルで1週間レンタルすることが可能です。
例えば、「iPhone 13」のバッテリー交換の場合、部品一式を70.99ドルで販売しており、修理キットのレンタル価格と合わせると費用は約120ドルほど。古いバッテリーをAppleに戻すと24.15ドルが返金されるため、交換費用は最終的に96ドル程度となります。
しかし、「iPhone 13」のバッテリー交換の場合、Apple正規サービスプロバイダに依頼すると費用は69ドルほど。AppleCare+に加入していれば、Appleストアで無料で交換が可能です。つまり、自分で交換するとむしろ高くつくことになります。
ディスプレイ破損の場合、修理費用は279ドル、AppleCare+のお客様は29ドル。しかし、自分で修理すると合計で285.35ドルがかかります。もちろん1000ドルの修理器具を所有していれば別ですが、修理にかかる手間なども考えると、経済的なメリットはあまり望めません。
とはいえ、自分で修理するほうが大幅に安くなる場合もあります。例えば底面のスピーカーの故障の場合、この修理はApple正規修理では「その他の損傷」カテゴリに該当することとなります。この場合の修理費用は449ドル、AppleCare+の場合は99ドルの費用がかかります。
対して、「iPhone 13」の底面スピーカーの自己修理にかかる費用は、工具のレンタルを含めて合計92.64ドル。カメラの故障も「その他の損傷」カテゴリですが、自分で修理してカメラを返却した場合、iPhone 13のカメラ自己修理にかかる費用は合計113.54ドルとなります。
また「Appleに修理の認証手続きを行う必要がある」「デバイスをさらに破損してしまった場合は自己責任」という点も、忘れてはいけない落とし穴です。結局のところ、基本的にはAppleが促すように、Appleストアや正規修理サービスでの修理が一番安全な選択肢であることに変わりはないでしょう。
オリジナルサイトで読む : AppBank
iPhone自分で直したら安い?Appleの「自己修理サービス」にひそむ落とし穴