「操船の経験浅かった」船長、無線アンテナ修理促しても聞き入れず…元社員が証言
北海道・知床半島の沖合で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が消息を絶った事故で、カズワンの運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長がこれまでに開かれた乗客の家族向け説明会で、船を出航させたことについて、「船長が大丈夫と判断した」という趣旨の発言をしていたことが分かった。
海上保安本部などが26日に開いた説明会後、馬場隆・斜里町長が報道陣に明らかにした。https://news.yahoo.co.jp/articles/dd8d7f35a2e08baad24d9a2efc2885ec8c8e29a0
馬場町長は「出航の経緯など家族が疑問に思っていることを説明する義務がある」と憤り、会社側の説明が不十分との認識を示した。
会議に出席した渡辺猛之国土交通副大臣も「義務として、被害者の家族にしかるべき説明をしなければならない」と語り、政府として会社側に説明するよう働きかけたいとした。
家族向け説明会は連日開かれているが、桂田社長は26日、欠席した。
国土交通省の現地対策本部によると、桂田社長は27日に記者会見を開き、事故について説明する見通し。
知床遊覧船は2001年に旅客船事業の許可を取得。登記によると、桂田社長は16年に就任した。前の社長が高齢で引退するのを機に買い取ったという。
元社員の男性(61)は取材に対し、桂田社長がもともと民泊事業などを行っており、船舶については詳しい知識を持っていなかったと証言。カズワンに乗っていた豊田徳幸船長(54)についても、「1年ほど前から船長を任されていたが操船の経験は浅かった」と語った。
この男性が、破損していた社屋の無線アンテナを直すよう注意しても、豊田船長は「携帯(電話)がつながるから大丈夫」と聞き入れなかったという。
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