「北朝鮮によるウクライナ参戦の可能性は、十分あると思います。ただ、自ら積極的に行動を起こすことはないでしょう。あくまで強い要請を受けたという形で、ロシアに恩を売ると思います」
こう語るのは、朝鮮半島情勢に詳しい『コリア・レポート』編集長の辺真一氏だ。
「ウクライナのテレビ局『TSN』によると、ロシアのジョイグ国防相が3月中旬に中国と北朝鮮を訪れたそうです。訪問の目的は、ミサイルなど兵器の供給願い。中国の習近平氏は要請を断ったようですが、金正恩氏は快諾したといわれます」(全国紙国際部記者)
「ロシアからのたっての願いとあれば、過去に大きな借りのある金正恩氏は断れないでしょう。理由は4つあります。
1つは、旧ソ連時代のロシアが朝鮮戦争に協力し自分たちを解放してくれたこと。2つ目は、13年に多額の債務を負いながらプーチン大統領が100億ドル(約1兆2000億円)も免除してくれたこと。3つ目は、ロシアが戦争に負け弱体化すれば後ろ盾を失うこと。4つ目は、西側諸国から厳しい経済制裁を受ける同じような境遇にあること。欧米主導の世界体制を倒し自分たちがイニシアチブをとることは両国の悲願です。ロシアと北朝鮮にとって、現在はその願いを叶える好機といえます」
「北朝鮮には110万人もの兵士がいます。ロシアの90万人をしのぐ兵力です。しかし大きな軍事行事はなく、日々の業務の大半はビルの建設などの労働作業ばかり。人が有り余っているんです。金正恩氏としては、5万人でも10万人でも派遣できる用意があるでしょう。
ウクライナへの参戦は、経済制裁に苦しむ北朝鮮を助けることにもなります。外貨が獲得できるからです。シリア内戦で北朝鮮は義勇兵を送ったとされますが、アサド政権が兵士1人あたりに払った報酬は月5000ドルほど(約60万円)。仮に同額の報酬で、ウクライナへ10万人派遣するとしたら月に50億ドル。約6000億円の収入になるんです」
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【速報】北朝鮮軍、ウクライナ参戦へ