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ロシアの武力侵攻により戦時下となっているウクライナ市民の間では、平時とは異なるアプリの需要が急増しています。
「平和」な日本に暮らす私たちも、いざというときに備えてこうしたアプリを知っておくことは重要になりそうなので、過酷な戦地にいるウクライナ人たちが生き残りをかけて使用しているアプリをチェックしてみることにしましょう。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:The Guardian ,WSJ ,Sensor Tower
戦時下のウクライナで人気が急上昇しているアプリ
ウクライナで現在人気になっているアプリには、空襲警報アプリやネットワークサービスのアプリ、言語翻訳・学習アプリなどが挙げられています。
◇ 空襲警報アプリ「キエフ・デジタル」
これまで切符を買うために使われていたキエフの交通機関アプリ「キエフ・デジタル」は現在、空襲を警告し、ユーザーを防空壕に誘導するアプリへと変貌を遂げています。
海外メディア「The Guardian」の市民へのインタビューによれば「避難するタイミングや、攻撃が終わったことを知らせてくれるので助かっている」とのこと。ただし「1日に8~10回の警報が鳴るので、寝ているときはあまり聞きたくない」と話す市民もいます。
現在のウクライナでは、「キエフ・デジタル」は数少ない稼働中のガソリンスタンドの地図が掲載されているため、生活に不可欠なものとなっているそうです。CDTOの広報担当者によると、このアプリは現在150万人のユーザーを抱え、ウクライナで現在人気の無料アプリの一つとなっています。
◇ 衛星インターネットサービス「スターリンク」のアプリ
海外メディア「Wall Streel Journal」によれば、イーロン・マスク氏がCEOを務めるSpace X社が提供する、衛星を使ったインターネットサービス「スターリンク」にアクセスするためのアプリの需要が急増しているとのこと。
この需要には、ロシア侵攻によってネット回線が混乱に陥る中、マスク氏がウクライナに同サービスを素早く提供したという背景があります。同国のデジタル変革大臣がTwitterで、マスク氏に衛星インターネットサービス「スターリンク」を利用可能にするように依頼したところ、同氏はその要求にすぐ応じました。
同サービスによれば「ユーザーは100MB/s〜200MB/sのダウンロード速度を期待できる」とのこと。調査会社「Sensor Tower」によると、このアプリはウクライナのApp StoreとGoogle Playで、一日で約2万1000回ダウンロードを記録したそうです。
◇ 言語翻訳アプリのインストール数が先月比71%増
調査会社「Sensor Tower」によると、月最初の9日間で、ウクライナのApp StoreとGoogle Playストアの翻訳アプリのトップ10は、合計で198,000回インストールされたとのこと。これは2月の最初の9日間と比較して71%の増加です。
中でもインストールが多かったのが「Google翻訳」で、「Translate All」「Camera Translator」がそれに続いています。
さらに、言語学習アプリのトップ10はインストールが前月比47%増加。先行きの不透明感から、他国への移転や順応を図るため、語学学習アプリが増加したものと思われます。
なお、上位10個のうち3個はポーランド語に特化したアプリ、他の3個は英語を中心としたアプリ、1個は主にドイツ語を学習するための言語アプリでした。
オリジナルサイトで読む : AppBank
ウクライナで「人気急上昇のアプリ」から学ぶ戦争の生き残りかた