ウクライナに軍事侵攻を進めているロシア。2000人以上のウクライナ市民が犠牲になったとも報じられている。
こうした中、在南アフリカのロシア大使館が「ウクライナでナチズムと戦っている」などと主張するツイートを投稿したところ、同じく在南アフリカのドイツ大使館が痛烈な返しをした。
「黙ってはいられません」
ロシア大使館は3月5日、「個人・団体を問わず、南アフリカの人々から多くの連帯の手紙が届いています。皆さんの支援に感謝します。80年前と同じように、ロシアがウクライナでナチズムと戦っている今日、私たちを支持してくださることをうれしく思います」とツイートした。
ナチス・ドイツとウクライナを直接的に重ねた表現に対し、在南アフリカのドイツ大使館が反応。ロシア大使館のツイートにリプライする形で「申し訳ないが、私たちはこの件に関して黙ってはいられません」とつづり、こう続けた。
「ロシアがウクライナでやっているのは、自分たちの利益のために罪なき子どもや女性、男性たちを虐殺すること。それは間違いなく『ナチズムと戦う』ことではない。こんなことに騙される人は恥を知りなさい。(悲しいことだが、私たちはナチズムの専門家のようなものです)」
Dear subscribers, we have received a great number of letters of solidarity from South Africans, both individuals and organizations. We appreciate your support and glad you decided to stand with us today, when Russia, like 80 years ago, is fighting Nazism in Ukraine! 🇷🇺🇿🇦 pic.twitter.com/vj0N6ClhSJ
— Russia in RSA 🇷🇺 (@EmbassyofRussia) March 5, 2022
Sorry, but we can't stay silent on this one, it's just far too cynical. What 🇷🇺 is doing in 🇺🇦 is slaughtering innocent children, women and men for its own gain. It's definitely not "fighting Nazism". Shame on anyone who's falling for this. (Sadly, we're kinda experts on Nazism.)
— Germany in SA (@GermanEmbassySA) March 5, 2022
ロシア側は、ウクライナのゼレンスキー政権をナチス・ドイツになぞらえて、自らの軍事侵攻を正当化する主張を繰り返している。
プーチン大統領は2月24日、軍事作戦開始を宣言したテレビ演説で、ウクライナの「非武装化」と「非ナチ化」を図ると表明した。
欧米と同じく対ロシア制裁に参加した日本に対し、在日ロシア大使館は28日、「日本は100年も経たぬ間に二度もナチス政権を支持する挙に出ました。かつてはヒトラー政権を、そして今回はウクライナ政権を支持したのです」などとTwitterに投稿。これに対し、林芳正外相は「ロシア側の主張はまったく根拠がなく、受け入れられない」と反論した。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ドイツ大使館「悲しいが、ナチズムの専門家みたいなもの」ロシア大使館のツイートに痛烈な反論