北京オリンピック・フィギュアスケート男子フリースケーティング(FS)が2月10日に行われ、アメリカのネイサン・チェン選手が金メダルを獲得した。
圧巻の演技で8日のショートプログラムと合わせた得点は332.60を記録。他の選手を圧倒し、銀メダルだった2018年の平昌オリンピックの成績を超えた。
その演技を描写した実況アナウンサーの言葉がSNSで話題となっている。
選曲も「センスがいい」。2位に20点以上差をつける圧勝
SPでは世界最高得点113.97を記録して1位だったチェン選手。金メダルに向けて勝負に臨んだフリーに選んだ曲は、エルトン・ジョンの『Goodbye Yellow Brick Road』だった。
この選曲も「センスがいい」などと視聴者の間で話題となっていた。
一方、演技構成では4回転と3回転のコンビネーションジャンプも着氷させるなど見事なクオリティを見せ、フリーの得点は218.63を記録した。
ショートとフリーの合計得点で332.60で金メダルを獲得したが、これは2位で銀メダルを獲得した日本の鍵山優真選手の310.05を20点以上も上回った。
【速報動画 #北京オリンピック】#ネイサン・チェン 選手
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— NHKスポーツ (@nhk_sports) February 10, 2022
アナウンサーの実況が超エモかった
チェン選手の圧巻の演技を伝える実況アナウンサーの言葉も注目を集めた。担当したのはNHKの曽根優アナウンサー。
羽生選手の実況の際には「貫いた挑戦!オリンピック王者としてのプライドを示しました」とその勇姿を讃えていた。
チェン選手の演技に対しては、「揺るぎなし」「今、まさに最強です」などと、視聴者の共感を呼ぶ言葉を次々と紡いで見事に描写した。
ネット上で特に話題になったのは、演技後の「4年前の忘れ物を取りに来ました」という言葉だった。
銀メダルだった2018年の平昌オリンピックの演技を踏まえたとみられるもので、Twitterでは「実況がかっこよかった」「言葉が印象的だった」「泣いた」などと表現が称賛された。
選手の魅力を最大限に引き出して伝え、視聴者の共感を呼ぶ実況の言葉。選手のパフォーマンスを描写する表現にも注目して今後の大会も楽しみたい。
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ネイサン・チェン選手の金メダルを讃える実況の言葉が超エモかった。「4年前の忘れ物を取りに来ました」