「カンニング手伝わされたかも」 共通テスト流出、紹介サイト悪用か
大学入学共通テスト初日の今月15日、世界史Bの問題が試験時間中に電子機器などで撮影され、外部流出した疑いがあることが、大学入試センターなどへの取材で分かった。
問題を流出させたとみられる人物と解答を伝えた人は、家庭教師紹介サイトを通じて知り合っていた。
サイト運営企業の代表は26日、朝日新聞の取材に、「15日の夕方、講師から『カンニング行為を手伝わされたかもしれない』と連絡があった。(この講師が担当する)生徒のアカウントを凍結し、生徒とやりとりがあった複数の講師に、問題を解くように頼まれても対応しないよう、注意喚起した」と話した。
代表によると、サイトには約200人の大学生らが講師として登録。家庭教師を依頼したい人は、サイトに登録後、30日間はサイト上で講師と無料でやりとりができ、その後は個人間で家庭教師の契約を結ぶしくみという。
今回、問題を流出させた人物は、昨年12月にサイトに登録。無料期間中、講師らとのやりとりは「スカイプ」のIDを教えてほしいといった内容ばかりで、共通テストの解答を依頼するような意図は読み取れず、今回のような事態は「予見できなかった」という。この人物の無料期間は1月7日に終了しており、代表は「試験問題を解いてほしいというやりとりは、スカイプのメッセージ機能を使っていたのではないか。私たちのサービスがカンニングに悪用されていたとしたら、非常に遺憾だ」と話した。(阿部朋美)
(朝日新聞デジタル 2022年01月26日 12時56分)
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「カンニング手伝わされたかも」共通テスト流出。家庭教師紹介サイトを悪用か