毎日放送(大阪市)の番組について、政治的中立性を欠くなどと指摘する声が相次いでいる。
指摘されているのは、毎日放送が1月1日に放送したバラエティー番組「東野&吉田のほっとけない人」。日本維新の会代表の松井一郎・大阪市長、副代表の吉村洋文・大阪府知事、創設者の橋下徹氏がそろって出演した。
これについて、同社の番組審議会で委員から「(政治的)中立性を欠くのではないか」と指摘があり、虫明洋一社長は19日の記者会見で社内調査チームを設置したことを明らかにした。
放送法第4条は「政治的に公平であること」と規定しており、SNS上でも有識者らからさまざまな声が上がっている。
京都大大学院の藤井聡教授は「関西のTVは『政治的』に歪んでいるとの非難が濃密にある」と指摘。「徹底調査をお願いしたい」と求めた。
「毎日放送は、維新ベッタリの度合いが特にひどい」と強調したのは、戦史・紛争史研究家の山崎雅弘氏。自身のTwitterで「維新の宣伝係か?」と問題点を投げかけた。
また、ジャーナリストの清水潔氏は自身のTwitterで「『なぜ』こんなアンバランスな事になっているのか、その『理由』を知りたいものだ」と記した。
一方、松井市長は20日の記者会見で「僕は出演依頼を受けて出ただけなんで。毎日放送さんは別にこれまでも決して維新寄りなんて感じたこともない。どちらかと言うとアウェーの場所かなと思っている」と説明。「報道番組ではないし、あとは毎日放送さんが決められることなのではないかなと思う」と述べた。
毎日放送は「詳細はきちんと調査した上で報告したい」と説明している。
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毎日放送は「維新ベッタリ」? 問われる政治的中立性。大阪・松井市長「どちらかと言うとアウェー」