オーストラリアのカレン・アンドリュース内務大臣は17日、ビザ取消が決まった男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ選手について、今後3年間入国が禁止されると明らかにした。
アンドリュース内務大臣はスカイニュースのインタビューで、「ジョコビッチ選手には3年の入国禁止が適用されます」と説明。
この制裁は「やむを得ない事情がある場合には、撤回される可能性がある」と述べた一方で、「入国拒否やビザ取消になった人が、再びオーストラリアに来るのは簡単なことではない」と強調した。
アンドリュース氏は、別のニュース番組のインタビューでも、 入国禁止の撤回は「仮定に基づいた話」と伝えている。
Through the pandemic, Australia has achieved one of the lowest death rates, strongest economies and highest vaccination rates in the world. Strong borders are key to our success, which is why we will continue to ensure those who come here comply with our requirements. https://t.co/DqAEJT88JF
— Karen Andrews MP (@karenandrewsmp) January 16, 2022
アンドリュース内務大臣のツイート:オーストラリアは新型コロナウイルスで、世界で最も死亡率が低く、好調な経済を維持し、ワクチン接種率が高い国の一つです。だからこそ、私たちはこの国に来る人たちに、必ず入国条件を満たしてもらう必要があるのです
また9ニュースによると、オーストラリアのモリソン首相は「条件が揃えば」ジョコビッチ選手にはビザが発行されると述べた。
全豪オープン10回目の優勝を目指していたジョコビッチ選手だったが、3年の入国禁止により、2023年以降の出場も危ぶまれる事態になった。
ビザをめぐる約10日の法廷闘争
ジョコビッチ選手は1月5日、全豪オープン出場のためにメルボルン空港に到着。事前に「医療上の理由からワクチン接種が免除された」と報告していた。
しかし豪当局は、ジョコビッチ選手が同国の入国基準を満たしていないとして、空港でビザを取り消した。
ジョコビッチ選手はすぐにビザ却下の差し止めを申請し、10日にはこの決定を無効とする司法判断が示された。
しかし14日には、アレックス・ホーク移民相が「公共の利益のため」として再びビザを取り消した。
ジョコビッチ選手は不服を申し立てたものの、オーストラリアの連邦裁判所は16日、政府の決定を支持する判断を示した。
ジョコビッチ選手は国外退去が決まった16日に、オーストラリアを出国。声明で「裁判所の判断に非常に失望している」としつつ「判決を尊重して、関連当局に協力する」と述べた。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ジョコビッチ選手、3年間のオーストラリア入国禁止に。「再びオーストラリアに来るのは簡単ではない」