様々な社会問題をテーマに取り上げ動画を配信している「Choose Life Project」(CLP、共同代表:佐治洋氏・工藤剛史氏)が、立憲民主党から番組制作費の名目で資金提供を受けていたとされる問題をめぐり、同党の福山哲郎・前幹事長は1月6日、コメントを文書で発表し、CLPに対する資金提供を認めた。
CLPは、テレビの報道番組やドキュメンタリーなどを制作する有志たちによって始まったプロジェクト。専門家や政治家、ジャーナリストなどが議論する討論番組などを配信し、過去には入管問題や検察庁法改正案、国政選挙といったテーマを取り上げている。「広告に依らない、市民スポンサー型のメディア」「公共のメディア」を目指す、と掲げてきた。
福山前幹事長は文書で、「フェイクニュースに対抗するメディアの理念に共感したため、広告代理店と制作会社を通じて番組制作を支援した」と明かした。続けて、「自立できるまでの期間だけ番組制作を支援することとし、その後自立でき支援の必要がなくなったとして先方から申し出を受け、支援は終了した」と説明した。その上で、「理念に共感して番組制作一般を支援したもので、番組内容などについて関与したものでない」と釈明している。
CLPに提供した資金の総額や詳しい時期について、コメント文では明らかにしていない。
立憲民主党からの資金提供をめぐっては、CLPの番組に出演したことがある津田大介氏や安田菜津紀氏、小島慶子氏ら5人が1月5日、連名で抗議文を公表していた。抗議文では、立憲からの資金提供が調査で確認されたとして「公正な報道の根幹を揺るがす行為」と指摘。出演者やクラウドファンディングの協力者などに資金提供について知らせていなかったことは「重大な背信行為です」としている。その上で、資金提供をめぐる詳細の公表と、出演者や視聴者、サポーターへの謝罪、第三者による検証を求めていた。
CLPは、寄付することで活動を支える「サポーター」をサイト上で募集しており、1月6日午後1時時点では1801人がマンスリーサポーターとして登録していた。
CLPは6日中に経緯を報告するとしている。
福山前幹事長のコメント全文は以下のとおり。
<コメント全文>
〇Choose Life Projectという、フェイクニュースに対抗するメディアの理念に共感したため、広告代理店と制作会社を通じて番組制作を支援した。
〇自立できるまでの期間だけ番組制作を支援することとし、その後自立でき支援の必要がなくなったとして先方から申し出を受け、支援は終了した。
〇なお、理念に共感して、自立までの間の番組制作一般を支援したもので、番組内容などについて関与したものでない。
以上
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Choose Life Projectへの資金提供、立憲・福山前幹事長が認める【コメント全文】