ヴォーカル・グループ「Il Divo (イル・ディーヴォ)のカルロス・マリン氏が亡くなった。
同グループが12月19日に発表し、メンバーのデイヴィッド・ミラー氏、セバスチャン・イザンバール氏、ウルス・ブーラー氏が追悼のコメントを寄せた。
「大変悲しいことに、私たちの友人でパートナーのカルロス・マリンが亡くなったことをお伝えします。友人や家族やファンは彼を惜しむことでしょう。これから先も、カルロスのような声や魂を持った人はいないだろうと思います」
イル・ディーヴォは2004年にデビューし、2021年12月に結成17年を迎えた。
「17年間、私たち4人はイル・ディーヴォとしての素晴らしい旅を共にしてきました。大切な友人が恋しい。彼の美しい魂が安らかに眠りますように」とつづっている。
イル・ディーヴォは「神のようなパフォーマー」を意味するイタリア語だ。
マリン氏はスペイン出身のバリトン歌手で、他の3人はアメリカ、フランス、スイスとそれぞれ異なる国の出身。世界を音楽で繋ぐ「音楽の親善大使」とも呼ばれてきた。レコードのトータル・セールスは3000万枚以上にもなる。
日本とも縁が深く、東日本大震災の後は、NHKの復興支援ソング「花は咲く」の英語版をリリースして世界に配信。「東日本大震災の被災地と被災者を忘れない」という想いと祈りを届けた。
マリン氏は、東日本大震災から10年となる2021年3月にも、日本にメッセージを寄せている。
その中で「震災から10年が経ち、思い出すたびに皆さんのために祈っている」「イル・ディーヴォで何度も訪れ、日本は私たちにとってとても大切な場所」「日本の皆さんはいつも前向きなところをとても尊敬している」と語っていた。
マリン氏は2021年6月に日本での講演を予定していて、また、メッセージの最後では「間も無く、皆さんに会える。それをとても楽しみにしている」「日本のみなさんを愛している」と述べていた。
しかし新型コロナウイルスの影響で、公演は延期になった。
イル・ディーヴォはイギリスでツアー中だったが、マリン氏が入院したために中断し、残りの日程を延期していた。
(イギリスに向かうことを伝えるイル・ディーヴォの投稿)
マリン氏の死因は公表されていないが、BBCによると、スペインのメディアはマリン氏がツアーの最中に昏睡状態になり、イギリスの病院に入院していると報じていた。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
イル・ディーヴォのカルロス・マリン氏が死去。日本とも縁が深く「会えるのを楽しみにしている」と語っていた