女子テニス選手の安否不明は「オリンピックへの警告」。国際人権団体が「声を上げるべき」と声明で訴える

中国の前副首相と不倫関係にあったことを告発した女子テニス選手が行方不明になったと懸念されている問題で、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が「北京オリンピックに参加する選手やファン、スポンサーは声を上げるべきだ」とする声明を発表した。

中国の女子テニス選手、彭帥(ほう・すい)さんは11月、中国の張高麗(ちょう・こうらい)前副首相と不倫関係にあり、性的関係を迫られたなどとSNSで告発。その後、行方が分からなくなったと懸念されている。

これを受け、HRWは11月18日に「中国人テニス選手の失踪はオリンピックへの警告」と題した声明を発表。「中国政府は、言動に問題があるとみなした人物を消すことや超法規的に拘束することを厭わず、そうした行為を合法的に見せるために、強制的に自白させた内容を公表している」と批判している。

そして、2022年2月に北京オリンピックの開幕を控えていることを踏まえ、「選手やファン、スポンサーは彭選手のために声を上げるべきだ。オリンピックは人類の祭典であるべきで、アスリートを虐待したり、人類に対する犯罪をスポーツで覆い隠したりするような機会ではない。」と訴えている。

彭帥さんを巡っては、大坂なおみ選手らが「#WhereIsPengShuai」とともに心配する声を上げている

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