真剣な演説中に「マミー?」と呼ぶ娘の声。寝かしつけで生配信切り上げるNZ首相に共感の声【動画】

コロナ禍で在宅ワークが定着する中、仕事と子どものお世話の両立に苦労する親たちの声が多く聞かれるが、それは国のリーダーも同じようだ。

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相がFacebookのライブ配信で新型コロナウイルスの感染防止対策について演説していたところ、3歳の娘ニーブちゃんが「乱入」する出来事が起こった。

コロナ対策について語っていると、画面の外から突如「マミー?」という女の子の声が演説を遮った。アーダーン首相は「ベッドにいる時間ですよ、ダーリン」と言い聞かせ、「もう寝る時間。ベッドに戻って。すぐ行くから」と続けた。その後アーダーン首相はカメラに向き直って、「みなさん、ごめんなさい」「寝かしつけに失敗しました」と言って苦笑した。

演説に戻ろうとした首相だが、ニーブちゃんは引き下がらない。その後も小さな声で「なんでそんなに時間がかかるの?」と聞くニーブちゃん。アーダーン首相は、「ごめんね、そうだね、確かに時間がかかっている」と答え、最終的には演説を終える決断をした。「これで終わりにして、ニーブを寝かし付けます。とっくに寝る時間が過ぎていました。参加してくれてありがとうございます」と言って、配信を終了した。

Facebookのコメント欄には、在宅勤務で仕事をしながら子育てをする親たちから、多くの共感の声が寄せられた。 

 

現職の首相として初の産休取得

アーダーン首相は、在任中の2018年6月にニーブちゃんを出産。

BBCによると、選挙で選ばれた国のリーダーが任期中に出産するのは当時およそ30年ぶりで、パキスタンのベナジル・ブット元首相に次いで史上2例目だという。その後、アーダーン首相は、現職の首相として初めて産休を取得した。

産休後に開かれた国連総会にも、パートナーのクラーク・ゲイフォードさんとともにニーブちゃんが同行。BBCは「国連に乳幼児を連れてきた初のケースとなった」と伝えている

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