明日11月3日(水)文化の日は「晴れの特異日」と言われています。「特異日」とは、過去数十年の天気の結果から、「晴れ」などの特定の天気が現われる割合が、その前後の日と比べて多かった日のことをさして使われています。
ただ、最新のデータによると、文化の日の「晴れの特異日」には陰りが見えてきました。
気象庁では大気現象、日降水量、日平均雨量から日別の天気出現率を算出しています。今年、更新された最新の統計期間(1991~2020年)の11月3日の晴れの出現率は56.7%で、ひとつ前の期間(1981~2010年)の70.0%に比べると大きくダウンしました。
前後の日で比べてみても、11月1日が63.3%、4日が70.0%、5日が66.7%で目立って高いわけではありません。最新の統計値からは「晴れの特異日」とは言いにくい状況です。
10年毎の日照時間を比較してみると、1970年代や1980年代は11月3日の方が晴れて、日照時間が長い傾向にありました。
それが1990年代になると逆転し、直近の2010年代まで11月4日の方が1時間以上、日照が多くなっています。こうしたデータからも晴天出現率が逆転したことがわかります。
ちなみに天気出現率において、東京で最も晴れが多いのは12月24日の93.3%、次いで1月3日の90.0%と、冬型の気圧配置となって晴れやすい冬が圧倒的な高さです。
なお、今年の文化の日の明日3日(水)は関東から西の太平洋側を中心に晴れる所が多い見込みです。東京は3年ぶりに青空の広がる文化の日になりそうです。
4日(木)も同じような気圧配置が続くため、日本海側は天気がすっきりしないものの、太平洋側は晴れる所が多くなります。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
マスター ユーさん
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「文化の日」の天気は?「晴れの特異日」に陰り…ってどういうこと?