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近々発表される見込みのインテルの次世代CPU“Alder Lake”。ゲルシンガーCEOは「Alder Lakeの登場でAMDのリードは終わる」と自信をのぞかせており、その性能が期待されています。
そのAlder Lakeの最上位、Core i9-12900Kの圧倒的な性能が、テック系メディアメディア『wccftech』によりリークされました。
出典:wccftech
CPU-zのベンチマークの結果では、Core i9-12900Kはシングルスレッド性能ではAMDの現行CPU、『AMD Ryzen 9 5950X』よりも20%速くなっています。
対して、マルチスレッド性能ではほぼ同等の性能を示しています。これはCore i9-12900Kのスレッド数が24なのに対し、『Ryzen 9 5950X』は36となっていることが関係していると考えられます。
しかし同メディアは、「インテルはAMDのZen 3に対抗するために、またしても電力効率を犠牲にして、強引なアプローチを取った」と指摘しています。Core i9-12900KをAVX2モードで起動させたところ、ピーク時の消費電力量は250W、温度は108℃に達したとのこと。
2022年前半に登場する見込みのAMDの次世代CPU、Zen 4シリーズは5nmプロセス(i9-12900Kは10nm)へと進化し、消費電力を抑えつつこの性能を超えてくると考えられます。
ただし半導体不足の影響により、Zen 4の登場は遅くなる可能性があると海外メディア『tomsguide』は指摘しており、この点では自社ファブを持つインテルの強みが出る形となりそうです。
価格に関しては、Core i9-12900Kに軍配が上がる可能性が高いです。Core i9-12900Kの販売価格は550ドル(約6万円)前後になる見込みで、これは『Ryzen 9 5950X』よりも約250ドル安価だと『wccftech』は指摘しています。
先日インテルのゲルシンガーCEOは、Alder LakeはCPU市場で最高の製品であり、AMDのリードは終わる、と海外メディア『CRN』のインタビューで語りました。
今回判明したリークでは、前モデルから大きく進化していることは確かなものの、様々な課題や不安も見られます。正式発表までは分かりませんが、現時点では「やっとインテルがAMDに追いついた」というふうな捉え方が適切かもしれません。
Source: AppBank
「AMDは終わり」とインテルCEO、されど次世代CPU『i9』のリークには「一抹の不安」も