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水中考古学者、ミクロネシアの浅瀬でゼロ戦に出会う




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実習では2つの水中戦争遺跡を利用した。

1つ目は、水深8メートル程のところに沈む零式艦上戦闘機だ。通称・ゼロ戦と言われた太平洋戦争の日本軍を代表する戦闘機である。私がHPO職員達に先立ち海に飛び込むと、すぐに戦闘機が見えた。全長は10メートル弱で、翼幅はそれよりも少し長く11~12メートル程であろうか、私が何となく頭の中で想像していたものよりも大きかった。機体はひっくり返った状態で沈んでいる。

とても幻想的だ。機体の中や、下に様々な枝珊瑚が森のように生えているのだ。まるで樹海に埋もれた戦闘機だ。

水中に佇む戦争遺跡は、確かに何も知らなければ、廃墟のようで一見不気味に見えるかもしれない。しかし近づくと沢山の魚が住み処にしているのだ。カラフルな熱帯魚が群れを成して泳いでおり、まるで水族館の水槽の中にいるような錯覚を覚える。チューク諸島の水中戦争遺跡を目当てに世界中からダイバーが集まるのも理解できる。

フィールドスクールで使用したもう1つの水中戦争遺跡を、私達は「小砲艦」という意味の「ガンボート」と呼んでいた。残存部分は全長10メートル程だ。とりあえずガンボートと呼んだのは、船体上部にかつては砲塔をはめ込んでいた穴(基部)のような構造が左右に2つあったからだ。当時の軍艦の砲塔は重力のみで基部にはめ込まれており、転覆時に外れることが多かった。ただ、船体の半分が金属劣化によって崩壊しており、実際のところどのような船舶だったかは分かっていない。

ガンボートが沈んでいる場所は水深6メートル程で浅い。潜るとすぐに美しい熱帯魚の大群が迎えてくれた。この水中遺跡も船体に沢山の珊瑚が生息しており美しい。

今回のフィールドスクールに参加したHPO職員は、皆この水中考古学フィールドスクールに参加するためにダイビングのライセンスを取ったばかりであった。しかしそこはさすが海に囲まれたミクロネシアの若者だ。全員すごく泳ぎが上手い。普通、ダイビングのライセンスを取ったばかりの人は、慣れない機材と水中への恐怖感から、緊張した動きをするものだ。具体的に言えば「無駄な動き」が多くなる。

しかし彼らHPO職員はダイビング初心者なのに、熟練ダイバーのように水中でもリラックスして泳いでいる。幼い頃から海で泳ぐことに慣れ親しんでいたのであろう。泳ぐ前は「うまくできるかなぁ」と不安がっていたが、ガンボートの周辺を人魚のように泳ぎ回り、水中遺跡の表面を丁寧に写真撮影していた。

 

「戦争遺跡は遊び場だった」

フィールドスクールの最終日、私にはフィールドスクールを通じて彼らと信頼関係を築けた今、どうしても「日本人」として聞きたい、いや、聞かなければならない質問があった。

「日本の戦争遺跡の保護について皆はどう思っていますか?」

今回のフィールドスクールの講師をするにあたって、日本が占領していた頃のミクロネシアの歴史を初めて知った。恥ずかしい話だが、この依頼を受けるまでは、漠然と「トラック諸島」という名前を歴史教科書の中で見たことがあるという程度だった。

実際は第二次世界大戦前、日本人とチューク諸島地元民の関係は良好だったというが、戦況が激しさを増す中で、飢餓が起き、空襲によって建物や農地は徹底的に破壊された。記録ではアメリカ軍の攻撃による地元民の死者は123人とされているが、実際には1000人以上の地元民が戦争中に亡くなったといわれる。これは当時の地元民の9~10人に1人にあたる。

今回のフィールドスクールに参加した現地職員達が真剣に水中戦争遺跡の保護について学んでいるのを目の当たりにして、どうしてもその質問の答えを聞きたかったのだ。

地元チューク諸島のHPO職員で20代半ばの1人が答えてくれた。

「俺のお祖母さんは昔よく、戦争が始まる前に島にいた日本人達との良い思い出を聞かせてくれた。それに戦争遺跡は小さい頃から遊び場でもあったんだ。生まれた頃からそこに在ったんだよ。だからミクロネシアの多くの人々は、戦争遺跡を日本だけの文化遺産だとは考えていない。私達にとっても大事な、私達のお祖父さんやお祖母さんを思い出すことのできる、自分達の文化遺産だよ」

これに周りのミクロネシア人達も頷いていた。ありがたいことに彼らの祖父母は、戦争が始まる前の、日本人の入植時代のことを良い思い出として、彼らの子供や孫達に伝えてくれていたのだ。そして現在、ミクロネシアの人々は戦争遺跡を自分達の遺産として次の世代に残そうとしているのだ。

 

戦没者の眠る場所として

現在、チューク諸島に沈む遺跡に限らず、太平洋の水中戦争遺跡は、ほとんどが忘れ去られ、荒らされ、朽ちつつある。

私は、水中戦争遺跡は戦争に巻き込まれて亡くなった方々の「墓所」でもあると考える。

もし「先祖のお墓が、存在を忘れられ、誰にも手入れされずに、雑草がぼうぼうに生え、他人に荒らされ、お墓自体も壊れそうになっている」状態になっていたら、どう思うだろうか。そこに眠る亡くなった方々に、本当に静かに眠ってもらうには、お墓を綺麗に保ち、そこに眠っている方を忘れず、供養の気持ちを向けることが大切であろう。

そして、将来、私達の子孫が改めて歴史とは何なのかを考えられるようにするために、私達がしっかりと次の世代に「歴史の証拠」である水中戦争遺跡を残すための努力をしなければいけない。

水中戦争遺跡の保護活動は、「遺跡を引き上げる」というものでは決してない。戦争自体や歴史解釈について議論するというものでもない。集中すべきことは、水中戦争遺跡を1日でも長く忘れず、残すための活動だ。

確かに、太平洋戦争時の船舶は私にとっても考古学研究の対象外だ。それでも1人の日本人として、これからも私の大切な活動の1つとして太平洋の水中戦争遺跡の保護を続けていくつもりだ。

山舩晃太郎 1984年3月生まれ。2006年法政大学文学部卒業。テキサスA&M大学・大学院文化人類学科船舶考古学専攻(2012年修士号、2016年博士号取得)船舶考古学博士。西洋船(古代・中世・近代)を主たる研究対象とする考古学と歴史学の他、水中文化遺産の3次元測量と沈没船の復元構築が専門。著書に『沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う』(新潮社)。

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(2021年9月2日フォーサイトより転載)

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Source: ハフィントンポスト
水中考古学者、ミクロネシアの浅瀬でゼロ戦に出会う

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